ヤマハが前2輪の大型ツアラー「ナイケンGT」の2023年モデルを欧州で公開。888ccへ排気量アップ、新型TFTメーターも採用

■日本にも2023年秋以降に発売予定

ヤマハ発動機(以下、ヤマハ)は、イタリアのミラノで開催されているEICMA2022(通称ミラノショー、2022年11月8〜13日)で、独自のLMWテクノロジーを採用する前2輪の大型スポーツツアラー「ナイケンGT(NIKEN GT)」の2023年モデルを発表しました。

ヤマハが2023年欧州モデル「ナイケンGT」発表
新型のナイケンGT(欧州仕様)

新型のナイケンGTは、排気量を888ccにアップした新型エンジンを搭載。新設計ハイブリッドフレームや、スマートフォンとの接続でナビゲーション機能も使える新型メーターの採用などで、フルモデルチェンジを敢行。

日本にも2023年秋以降に発売が予定されています。

●バイクのようにバンクする3輪バイク

2018年に登場したナイケンGTは、独自のLMWテクノロジーを採用する前2輪の大型スポーツツアラーです。

LMWテクノロジーとは、ヤマハ独自のパラレログラムリンクを用いたサスペンションとステアリング機構により、軽快感と安定感の両立に貢献する技術です。

ヤマハが2023年欧州モデル「ナイケンGT」発表
自然な操舵感、リーン特性を実現する新感覚の大型ツアラー

2つの前輪を持つ3輪バイクながら、コーナーの旋回時は、フロント2輪が傾くことで、普通のバイクと同様に車体をバンクさせることが可能。優れた走行安定性と、スポーツバイクに匹敵する高い旋回性を両立することが大きな特徴です。

LMWテクノロジーを採用するヤマハのバイクといえば、トリシティ・シリーズ(300cc、155cc、125cc)が有名ですが、ナイケンGTの現行モデルでは、ネイキッドモデル「MT-09」などと同様の845cc・直列3気筒エンジンを搭載。

ヤマハが2023年欧州モデル「ナイケンGT」発表
ヤマハ・ナイケンGT欧州仕様の2023年モデル

また、トリシティの機構をより進化させた新ステアリング機構「LMWアッカーマン・ジオメトリ」を採用することで(トリシティ300にも採用)、自然な操舵感、リーン特性を実現し、新感覚の大型ツアラーとして大きな支持を受けているモデルです。

●ツアラーとしての快適性と機能性を向上

その新型となる2023年モデルでは、エンジンの排気量を現行の845ccから888ccへアップし、クランクマス増加によりドライバビリティを向上させた新型エンジンを搭載します。

ヤマハが2023年欧州モデル「ナイケンGT」発表
新型ナイケンGT(欧州仕様)のエンジン

また、応答性を高めた新設計ハイブリッドフレームも採用。リヤサスペンションはセッティングを見直すことで、路面追従性も向上しています。

加えて、シフトダウンにも対応するクイックシフターなどの各種電子制御もアップデート。

ヤマハが2023年欧州モデル「ナイケンGT」発表
新型ナイケンGT(欧州仕様)の可動式スクリーン

専用アプリを入れたスマートフォンと接続することで、ナビ機能などにも対応する7インチ高輝度TFTメーターの搭載、可動式スクリーンや純正アクセサリーのサイドケースの取り付けに配慮したステー、足着き性を高めた新作シートなども装備。

ツアラーとしての快適性と機能性をさらに高める充実装備が満載です。

なお、このモデルは、前述の通り2023年夏以降に日本にも導入される予定ですが、発売時期や価格などはまだ未発表。どんな乗り味や機能が楽しめるのか、今からとても楽しみですね。

(文:平塚直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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