ホンダが軽二輪スクーターの新型「ADV160」発表。ADV150から排気量をアップし、走りもグレードアップ

■タフでアクティブなアドベンチャーモデルに新型登場

ホンダは、タフでアクティブなアドベンチャースタイルを持つ軽二輪スクーター「ADV150」をフルモデルチェンジし、新たに「ADV160」として発売することを発表しました。

ホンダのアドベンチャースクーターADV160登場
ADV160のマットガンパウダーブラックメタリック(サイドビュー)

新型は、エンジンの排気量を149ccから156ccにアップし、最高出力ならびに最大トルクを向上させると共に、最新の排出ガス規制にも対応。

また、新形状フレームや、より大型のウインドスクリーンを採用。滑りやすい路面での安心感に寄与するトラクションコントロール機構「HSTC(Hondaセレクタブル・トルク・コントロール)」を装備するなどのアップデートが行われ、さらに走りがグレードアップされています。

●パワーをアップしつつ、最新の排出ガス規制に対応

新型ADV160のベースとなったADV150は、2020年に発売されたアドベンチャースタイルを採用した軽二輪スクーターです。

「限界を超えていく都会の冒険者」をコンセプトに開発された同モデルは、スクーターの魅力である快適性や利便性、機動力に加え、個性的で力強い外観と優れた走破性も実現。

ホンダのアドベンチャースクーターADV160登場
先代モデルのADV150

通勤・通学からツーリングまで幅広いシーンに対応すると共に、専用設計の足まわりにより、未舗装路から高速道路までのさまざまなシチュエーションで快適な乗り心地を実現しています。

その新型となるADV160では、まず、パワートレインに、156cc・水冷4ストローク単気筒の新エンジン「eSP+(イーエスピープラス)」を搭載します。

先代モデルの149ccから排気量をアップ、4バルブ機構などによる出力の向上と、フリクション低減に貢献する独自技術、アイドリングストップ・システムの採用などにより、高い環境性能と街中から高速域まで扱いやすい優れた出力特性を両立。

ホンダのアドベンチャースクーターADV160登場
ADV160のパールスモーキーグレー

また、先代モデルからパワーをアップしつつも、最新の令和2年排出ガス規制にも対応。最高出力は15ps/8500rpmから16ps/8500rpmに、最大トルクは1.4kgf-m/6500rpmから1.5kgf-m/6500rpmとなっています。

なお、燃費性能はWMTCモード値で42.5km/L。容量8.1Lの燃料タンクを備えることで、カタログ上の数値では、1回の満タンで300kmを超える航続距離も実現します。

●滑りやすい路面での安心感も提供

外観デザインでは、先代モデルのタフでスタイリッシュなイメージを継承しながらも、よりスポーティさを加味し、先進性を感じる個性的なスタイルに一新。

ホンダのアドベンチャースクーターADV160登場
ADV160のマットダリアレッドメタリック

先代と同様に、幅広でありながら高剛性なリジットマウント式テーパーバーハンドルを採用するなどで、走行時に車体との一体感も味わえます。

車体まわりでは、新形状フレームを採用するとともに、シート高を従来の795mmから780mmに下げることで足着き性に配慮。また、軽快なハンドリングと日常での取り回しやすさに貢献しています。

さらに、ウインドスクリーンをより大型化し、2段階の高さ調整も可能とすることで、高速走行時の防風性能も向上させています。

加えて、独自のトラクションコントロール機構「HSTC」も新採用することで、滑りやすい路面での安心感も提供。

より大型化された液晶メーターは、視認性を向上させると共に、タコメーターや外気温計などの表示機能を追加することで、利便性もアップしています。

ホンダのアドベンチャースクーターADV160登場
ADV160のマットガンパウダーブラックメタリック

ほかにも、フロントインナーボックス内にUSBソケット(Type-A)を標準装備するなど、使い勝手に優れた装備が満載です。

カラーバリエーションは、上質感とスポーティーさを表現した「マットダリアレッドメタリック」、精悍な印象と力強さを感じさせる「マットガンパウダーブラックメタリック」、都会的な印象の「パールスモーキーグレー」の全3色を設定。

価格(税込)は47万3000円で、2023年1月26日(木)の発売予定です。

●納期待ちになる可能性あり

ちなみに、ホンダでは、ADV160の納期について、公式ホームページで

ホンダのアドベンチャースクーターADV160登場
ADV160のパールスモーキーグレー(サイドビュー)

「ご成約から納期のご連絡までにお時間をいただく場合がございます」

と発表。理由は、ホンダによれば、

「本製品は、複合的な要因により、製品・部品入荷や物流の遅延が継続・長期化していることから、Honda二輪車正規取扱店へお届けができる台数に限りがあるため」

とのことです。つまり、受注台数が多い場合、生産や流通の関係で、販売ショップへ一気に車両が届かず、納期が待ちになることがあるということですね。

ちなみに、納期の連絡は「11月下旬以降に順次ご案内」するとのことです。

先代モデルもかなりの人気でしたから、新型も受注が殺到する可能性は十分あります。購入を検討している人は、はやめに販売ショップへ問い合わせた方がいいかもしれませんね。

(文:平塚 直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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