国産EVを突き放す!? ヒョンデのホットハッチEV「アイオニック5N」がニュルブルクリンクを疾走【動画】

■最高出力585ps、最大トルク740Nmを発揮

ヒョンデが日本市場にも導入するハッチバック「アイオニック5」に設定されるハードコアモデル、「アイオニック5 N」市販型の最新プロトタイプをビデオが捉えました。

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ヒョンデ アイオニック5N 市販型プロトタイプ スパイショット

ニュルブルクリンクに出現したプロトタイプは、カモフラージュが厳重ながら完全なプロダクションボディです。

ボンネットには通常モデルと比べ隆起がみられるほか、スポーティなコーナーエアインテーク装備しており、フロントブレーキの冷却効果を高めるためと予想されます。バンパー中央には大型のメッシュインテークを備えており、かなりアグレッシブな表情が完成しています。

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ヒョンデ アイオニック5N 市販型プロトタイプ スパイショット

足回りでは、大径ホイールに大型ブレーキディスク、赤いリアキャリパーを装着。タイヤはピレリ P Zeroを履いているようです。

リアエンドでは、中央にくぼみのある新しいルーフスポイラーを装備、ブレードには新しいギャップがみられ、高速安定性に貢献すると思われます。

市販型では、Hyundai Motor Groupの800ボルト「e-GMP」プラットフォームを採用。究極の柔軟性を実現するように構築されており、後輪駆動と全輪駆動のバリエーションを提供できるほか、外部デバイスに電力を供給することも可能です。

ニュルブルクリンク高速テストでは、e-GMPプラットフォームのストレステストを行っており、驚くべき出力に達していることもわかりました。

ヒョンデグループのR&D責任者を務めていたアルバート・ビアマン氏は、プラットフォームが「特定のモデルではほぼ最大600馬力になる」と述べ注目されていましたが、市販型のパワートレインは、キアのスポーティEV『EV6 GT』から流用され、最高出力585ps・最大トルク740Nmを発揮。

0-100km/h加速は3.5秒、77.4kWhのバッテリーパックにより、1回の充電で252マイル(405km)走行できる強力なパフォーマンスが期待できそうです。

日本市場導入は未定ですが、国内で発売されれば、高性能モデルを持たないトヨタ「bZ4X」や、日産「アリア」などの国産EVにとって、この走りは驚異となるでしょう。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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