コクピットはSクラス!メルセデス・ベンツ「Eクラス ステーションワゴン」次期型は12.9インチOLEDをオプションで提供

■「MRA2」アーキテクチャを採用、電動化で厳格なユーロ7規制を満たす

メルセデス・ベンツが現在開発中のワゴン、「Eクラス ステーションワゴン」次期型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。

メルセデス・ベンツ Eクラス_003
メルセデス・ベンツ Eクラス ステーションワゴン 次期型プロトタイプ スパイショット

2021年12月に、次世代Eクラスセダン(コードネームW214)のプロトタイプを捉えて以来、度々その姿が目撃されてきましたが、ステーションワゴン開発車両が目撃されたのは2度目です。

メルセデス・ベンツ Eクラス_007
メルセデス・ベンツ Eクラス ステーションワゴン 次期型プロトタイプ スパイショット

ドイツ市街地で捉えたプロトタイプのフロントエンドは、セダン次期型とほぼ同じデザインが見てとれます。

世界の自動車メーカーのトレンドに沿い、グリルはわずかに拡大され、ヘッドライトはコンパクトに、その上部にはLEDデイタイムランニングライトが走っています。下部には湾曲した形状が見えますが、これはターンシグナルランプになると思われます。

ノーズの上部開口部と下部開口部は明確に分かれており、バンパーコーナーには際立つエアインテークが配置されています。

側面では下部に上昇する2本のキャラクターラインを備えていますが、ダミーパネルの可能性がありそうです。また、Dピラー周辺が厳重にカモフラージュされており、大胆なデザインも期待できそうです。

後部では、テールライトの隆起したコンポーネントがハッチまで伸びている様子がうかがえます。注目はリアウインドウで、現行型以上に角度がついており、クーペほど極端ではありませんがかなりアグレッシブに見えます。

キャビン内には、デジタルディスプレイをダッシュボードに装備しており、Sクラスの技術の多くが提供される予定と見られます。またディスプレイを変更するオプションがあり、より小さなレイアウトを好む顧客には11.9インチ、OLED体験を望む顧客には12.9インチのオプションを設定するなどの対応があるようです。

本格的なEV時代が到来する前の、最後のICE(内燃機関)搭載メルセデスになると予想される次期型Eクラス。

EQEが独自のEVプラットフォームを取得する一方で、Eクラス次期型では「MRA2」アーキテクチャを採用し、48Vマイルドハイブリッドやプラグインハイブリッドなど、厳格なユーロ7規制を満たすために全モデルが電動化されるようです。

ただし、全ラインアップが直列4気筒となったCクラスと異なり、直列6気筒は残されるでしょう。このハイエンドモデルは、3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンにマイルドハイブリッドを組み合わせ、最高出力368psを発揮するとみられます。

Eクラス次期型のワールドプレミアは、2023年前半と予想されています。

(APOLLO)

この記事の著者

APOLLO 近影

APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
続きを見る
閉じる