■誰が見ても
「MINI」にフィアット「500」、ホンダ「N-ONE」、ダイハツ「ムーブキャンバス」…そして「レクサスNX」。
それらの共通点がパッと思い浮かぶ人は、相当なクルマ通じゃないかな。共通しているのは、フルモデルチェンジしてもデザインがほとんど変わっていないクルマだ。
というわけで、ボクの愛車は新型NX。パッと見て先代と見分けがつく人は少ないと思う。
よく言えば「安定」、ネガティブに言えば「代り映えしない」だ。
だけど、確実に言えるのは「誰が見てもレクサスNXだとわかる」こと。
実は、冒頭であげた「モデルチェンジでもデザインが変わらなかったクルマ」に共通することがある。それは個性が確立されているモデルだってこと。一目で“そのクルマ”だとわかることが大切みたいだ。
●普段使いにいい
…誰だい?「レクサスNXって個性が確立されていたっけ?」なんて言っているのは。
何を隠そう、初代NXは2014年の発売以来、世界で100万台以上を販売した人気モデル。しっかりとポジションを確立している…のだ、たぶん。世界中で「NXじゃないと!」という人が増えているとかいないとか。
「買い物とかの普段使いにいいよね。荷物もたくさん積めるし」
そうそう、さすが彼女はよくわかっている。NXは全長4660mm×全幅1865mmと大きすぎないサイズ。それでいて室内も荷室も適度に広くて、パッケージングのバランスがいいのだ。
「NXは静かで、なめらかで、優しい。それって私が彼氏に求める理想と同じだね」
そう言う彼女の顔が妙にいたずらっぽいのはなぜ?
え、ボクはそうじゃない……の?