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■新開発の高剛性プラットフォームで軽快な走りを実現
2005(平成17)年10月28日、スズキは2代目「スイフトスポーツ」の5速MT仕様の発売を始めました。スイフトスポーツは、スズキにおける走りのフラッグシップとして2003年に誕生。2代目は、プラットフォームを一新してエンジン排気量を1.6Lに拡大し、走りに磨きをかけました。
●スイフトのスポーツモデルとして登場したスイフトスポーツ
2003年に登場した初代スイフトスポーツのベースは、2000年にデビューしたコンパクトカーの初代「スイフト」です。スイフトは、カルタスの後継車として登場し、軽「Kei」のワイド版で部品を流用した低価格が売りでした。
そのスイフトをベースにした初代スイフトスポーツは、スイフトより全幅を50mm拡大、全高を15mm下げて、スポーティな3ドアハッチバックスタイルに変貌。専用エアロパーツやオーバーフェンダー、専用パーフォーマンスロッドを纏い、本格的なスポーツ走行にも対応できました。
パワートレインは、ハイチューニングされた1.5L直4 DOHCエンジンとクロスレシオの5MTの組み合わせ。その他にも、専用サスペンションと4輪ディスクブレーキ、専用レカロシートなどが標準装備され、俊敏な走りが実現されました。
軽量な初代スイフトスポーツは、ジュニア世界ラリー選手権(JWRC)で大活躍し、欧州では“イエローブリッド(黄色い弾丸)”と呼ばれて多くの支持を集めました。
●2代目で基本設計を刷新し人気のFFホットハッチに
2005年にデビューした2代目スイフトポーツは、前年2004年の2代目スイフトをベースにしたホットハッチ。2代目スイフトは、初代で不評だった軽ベースのプラットフォームを、専用設計のプラットフォームに刷新し、世界戦略車として開発されました。
10月のこの日、5速MT仕様が、その1ヶ月前には4速AT仕様がデビュー。スタイリングは、専用のエアロパーツやテールランプユニット、特にフロントバンパーの大型化によってスポーティさが演出されました。
エンジンは、JWRCのレギュレーションに準じて排気量が1.6Lに拡大され、初代と同様に高圧縮比や鍛造ピストンなどチューンナップを行い、新たに電子制御のドライブバイワイヤも採用。その他にも、軽量化を進めながらボディ剛性も上げ、サスペンション、ブレーキにも専用部品が採用されました。
軽量ボディに6800rpm/最高出力125PSを発生する高性能エンジンを搭載した2代目スイフトスポーツは、軽快な走りで大人気に。この2代目で小型ホットハッチを代表するモデルとなったのです。
●現行モデルでターボ化、次期モデルでは48Vマイルドハイブリッドを採用か
その後、スイフトスポーツは2011年の3代目でさらなる進化を遂げ、2017年には4代目に移行。4代目では、3ナンバーボディへと車幅を拡大し、エンジンは1.4Lターボエンジンに載せ替えられました。
来年2023年には、6年ぶりのフルモデルチェンジによって5代目が登場する予定です。5代目では、燃費も重視して、すでに欧州仕様で採用されている48Vマイルドハイブリッドが採用されるとの情報があります。
スイフトスポーツの魅力は何といってもコストパーフォーマンス。200万円を切る価格ながら、スタイリッシュで軽くてよく走る、今や日本を代表するホットハッチと言えますね。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。
(Mr.ソラン)