電動化はしません!トヨタ・アイゴXと争うヒョンデ「i10」、初の大幅改良へ

■グリルに新設計のクワッドLEDを装備

ヒョンデのエントリーモデル「i10」改良型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。初代i10は2007年に発売。第2世代となる現行型は2019年に登場しており、これが初の大幅改良となります。

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ヒョンデ i10 改良型プロトタイプ スパイショット

現在はインド、ベトナム、メキシコ、南アフリカ、そして最も重要なヨーロッパなどの市場で展開されるグローバルモデルであり、同ブランドで非常に重要なポジションを担っています。

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ヒョンデ i10 改良型プロトタイプ スパイショット

ヨーロッパの路上で捉えたプロトタイプは、フロント、サイド、リアを厳重にカモフラージュ。

ヘッドライトは現行型コンポーネントに見えるため今後着手されるようですが、注目はグリルに組み込まれた新設計のクワッドLEDエレメントです。

現行型の丸型ユニットや、スポーティなi10 Nラインの縦ストライプとは異なった、横長の六角形スタイルに刷新されていることがわかります。

後部ではバンパーのリフレッシュやLEDテールライトのグラフィック刷新が行われる模様。キャビン内がカバーされていることから、キャビン全体は新しいレイアウトになる可能性がありそうです。

現行型パワートレインには、自然吸気の1.2リッター直列4気筒と、1.0リッター直列3気筒、および最高出力100psを発揮するフラッグシップのターボチャージャー付き1.0リッターT-GDIエンジンがラインアップされており、改良型では電動化も噂されます。

しかし、ヒョンデは2023年と2024年に2つの小型EVを発売予定で、これがi10の後継となる可能性があり、開発コストが高く利益率が厳しいため、同社が最後のi10に何らかの電動化を導入する可能性は低いとみられています。

i10改良型のワールドプレミアですが、発売から3年しか経過していないことを考えると、2023年半ばあたりと予想され、欧州市場では、トヨタのアイゴX、スズキのイグニスと対峙することになります。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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