こんなに変わるの?BMW X2次期型、もはやスポーツカーに進化

■「FAARスケーラブル」プラットフォームを採用で完全なるクーペSUVに

BMWのコンパクトクロスオーバーSUV「X2」の次世代型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。

BMW X2_004
BMW X2 次期型プロトタイプ

同社のラインナップでは、エントリーレベルのSUV「X1」と、その兄弟「X2」は商業的に成功を収めているモデルと言えるでしょう。

2022年6月にはX1の第3世代がリリースされ、コードネーム「U10」と呼ばれるX2もそれに続くことになります。初代となる現行型「X2」は2018年にデビューしており、これが5年振りのフルモデルチェンジです。

専用プラットフォームを備えた個別のEVモデルと、ICE(内燃機関)モデルの2つでラインナップを構築するメルセデス・ベンツとは異なり、次世代「X2」では、多くの設計特性を持つ共通のアーキテクチャ「FAARスケーラブル」プラットフォームを採用します。

捉えたプロトタイプは厳重なカモフラージュですが、そのスタイリングに注目です。現行型X2はクーペスタイルとは言うものの、実際はハッチバックに近いボディシルエットを特徴としています。しかし、次世代型では兄貴分「X4」同様の完全なクーペルックに変更されていることがわかります。

BMW X2 次期型プロトタイプ。複数台集合
BMW X2 次期型プロトタイプ。横に並ぶMINIらしき車両とのサイズ感の違いに注目

フロントエンドでは、「X1」からの継承と見られる際立つグリルと後ろに伸びるヘッドライトを装備、それが長いフロントオーバーハングに結合しています。バンパーの大部分は隠されいますが、コーナーにはより大型の通気口があるように見えます。

側面ではフラッシュマウントドアハンドルを装備、ベルトラインはかなり急な角度で後方に伸びており、後部では直立したリアエンドと、スポイラーに空気を導く傾斜のあるリアウィンドウを確認できます。実に「X4」そっくりですが、横に駐車しているMINIプロトタイプと比較するとサイズ感がわかるでしょう。

●ARナビや遠隔盗難レコーダーなどを搭載か

BMW X2 次期型プロトタイプ。積載イメージ。サイドビュー
BMW X2 次期型プロトタイプのサイドビュー

キャビン内では、10.25インチのデジタルインストルメントクラスターと、10.7インチのインフォテインメントシステムで構成される曲面ディスプレイなど、「X1」の足跡をたどるレイアウトが期待できるはずです。そのほか、拡張現実ナビゲーション、インテリジェントパーソナルアシスタント、ビデオで犯人を捉えることができるリモート盗難レコーダーなども装備されます。

パワートレインのラインアップは不明ですが、ハイエンドモデルには最高出力300ps以上を発揮する2.0リットル直列4気筒ターボチャージャーエンジン搭載の「X2 M35i」が期待されています。

X2次世代型のワールドプレミアは2023年終わりと予想されます。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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