■PHEVではなく、自己充電型ハイブリッドモデルに
ポルシェは現在、主力「911」ハイブリッドモデルを開発していますが、その高性能モデルとなる「911 GTS」ハイブリッドの開発車両をカメラが初めて捉えました。
911ファミリーは、エントリーモデルに「カレラ」、その上位に「カレラS」、や「カレラターボ」が存在していますが、カレラSとターボの間を埋めるのが「GTS」です。
捉えたプロトタイプは、かなりアグレッシブなフロントエンドを持っています。
バンパー両側には、幅の広いエアインテークを配置、3本の水平バーとその奥に複数の垂直ストレーキを備えるアクティブシャッターインテークが確認できます。角にある丸いランプは、新設計されたLEDデイタイムランニングライトとターンシグナルを隠すカモフラージュと思われます。
側面では、ミスマッチなデザインのセンターロックホイールを装備。フロントには5本のスポークがあり、リアには10本のスポークが見てとれます。
窓越しからは、ドライバーがレーシングシートに座り、ロールケージが張り巡らされているのが見えますが、後部座席があるかどうかは不明です。
リアエンドでは、ウインドウ上部に電化を示すイエローのステッカーが貼られているほか、バンパー両サイドには小さな開口部が確認できます。リフレクターは、角張った突起から突き出ており、見えにくいですが、中央付近にデュアルエキゾーストパイプを装備。1つはメタリック仕上げで、もう1つは黒です。
いよいよ電動化される911ですが、最初はPHEVではなく、自己充電型ハイブリッドモデルになることが濃厚です。同社では、電動アシストモデルの意図が、燃料効率よりもパワーを優先することを明確にしており、ハイブリッドシステムはレーシングカー「919」譲りのハイブリッドテクノロジーの採用が予想されています。
ポルシェ イタリアのCEOであるピエトロ・イノセンティ氏は、911ハイブリッドがまもなくデビューすることを示唆しており、GTSは2023年内にワールドプレミアが予想されます。