■ドア下部に「アップスロープ」キャラクターラインを配置
BMWは現在、主力『5シリーズ』のフルエレクトリックバージョンとなる「i5」を開発中ですが、そのエントリーモデルと思われる「i5 40」市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
トランスポーターから降ろされている所を撮影したプロトタイプは、一見これまでよりカモフラージュが重いようにみえるかもしれませんが、よく見ればシルバーカバーの下はフルヌード状態です。
ドライバー席側のドア周りは巻き上げられており、ドア下部の「アップスロープ」キャラクターラインも確認できます。また、サイドミラーやピラーなどは現行型5シリーズに似ていることもわかります。
注目はフロントウインドウにテープで留められた出荷書類です。ウインドウ中央下部に貼られた種類を拡大すると「I5 40」と明記されていることから、エントリーモデルであることが予想されます。
キャビン内では、12.3インチのドライバーディスプレイと14.9インチのインフォテイメントシステム用のデジタルスクリーンのペアを装備、そのレイアウトはフラッグシップEVセダン「i7」と非常に似ています。
ディスプレイはダッシュボード最前面に配置され、ドライバーの利便性、視認性を高めるためにわずかにカーブしているほか、センターコンソールのコントロールもi7のレイアウトに似ていることがわかります。
i5は、次世代5シリーズと共通の「CLAR」プラットフォームを採用。市販型では、70kWhから100kWhの範囲のバッテリーパックを備えるシングルモーター+後輪駆動、およびデュアルモーター+全輪駆動のバリエーションのラインアップが予想されており、エントリーモデルの「i5 40」ではシングルモーターを採用、最高出力400~450ps程度に設定されると思われます。
i5市販型のワールドプレミアは2023年と予想されていましたが、最新情報では2022年内もあり得るといいます。