松永 和浩 
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■A、Bの両組で新人が大活躍
10月1日（土）、2日（日）に大分県オートポリスで開催の2022 AUTOBACS SUPER GT第7戦「FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE」。1日には公式予選が行われました。
10月に入ったというのに気温が25℃、路面温度も39℃と夏の終わりかと思わせるような陽気となったオートポリス。日差しを遮ることができないコースサイドでは汗ばむほどとなっていました。
そんなオートポリス戦でのGT500予選Q1 A組は15時ちょうどから走行が始まります。
A組は14台で争われ、そのうち上位8台がQ2へ進出となります。オートポリス戦ではサクセスウェイトが1ポイント3kgから1ポイント1.5kgへと、ポイント当たりの重さが半分となりますが、そんな中でも69kgというウェイトを積む56号車 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rが1分43秒319を出し2番手に浮上するなど存在感を見せていました。
実際にQ1 A組でトップタイムを出してきたのは55号車 ARTA NSX GT3の木村偉織選手で1分43秒737は文句なし。2番手は18号車 UPGARAGE NSX GT3、3番手にはリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rとなっています。
続いて15時18分から行われた予選Q1 B組では13台が出走予定でしたが、6号車 Team LeMans Audi R8 LMSが走行できずに結局12台での走行となりました。
52号車 埼玉トヨペットGB GR Supra GTが最初に1分43秒465でアタック。
それを追いかけて61号車 SUBARU BRZ R＆D SPORTなどがアタックをしていきます。
しかし最後に存在感を見せたのはシリーズランキング2位となっている10号車 TANAX GAINER GT-Rの大草りき選手が、ルーキーとは思えない走りでトップタイム1分43秒243を叩き出します。
2番手は埼玉トヨペットGB GR Supra GT、3番手は9号車 PACIFIC hololive NAC Ferrariと続きます。
●圧倒的な速さを見せて2戦連続P.PのSUBARU BRZ R＆D SPORT
GT500クラスのQ1を挟んで15時33分に開始されたGT300クラスのQ2。
まずは埼玉トヨペットGB GR Supra GTが1分42秒912と42秒台まで縮めたタイムからアタックが始まります。
その埼玉トヨペットGB GR Supra GTのタイムを上回ってきたのはSUBARU BRZ R＆D SPORTの山内英輝選手で、1分42秒796を叩き出してトップに躍り出ます。
結局42秒台を出したのはSUBARU BRZ R＆D SPORTと埼玉トヨペットGB GR Supra GTのみで、3番手となった2号車 muta Racing GR86 GTは1分43秒196となりますが、42秒台突入はならず。
SUBARU BRZ R＆D SPORTは今シーズンの開幕岡山、第2戦富士、そして前戦第6戦SUGOに今回のオートポリスと、2戦連続で4回目のポールポジションを獲得。
また山内選手は12回目のポールポジションで、2号車muta Racing GR86 GTの加藤寛規選手の持つGT300クラス最多ポールポジション記録と並びました。
またシリーズランキングを見てもSUBARU BRZ R＆D SPORTはトップのリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rと12.5点差でシリーズ4位。
まだまだチャンピオンを狙えるポジションとなっており、このオートポリス戦は上位4台にとってチャンピオンを決めるうえで重要な1戦となります。
そんな興味が尽きない決勝レースは8日（日）13時30分より65周で行われます。
【SUPER GT2022 第7戦 オートポリス GT300 予選結果】
順位 ゼッケン 車名 ドライバー タイム
1 61 SUBARU BRZ R＆D SPORT 井口卓人 山内英輝 1’42.796
2 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT 吉田広樹 川合孝汰 1’42.912
3 2 muta Racing GR86 GT 加藤寛規 堤 優威 1’43.196
4 88 Weibo Primez ランボルギーニ GT3 小暮卓史 元嶋佑弥 1’43.525
5 65 LEON PYRAMID AMG 蒲生尚弥 篠原拓朗 1’43.716
6 55 ARTA NSX GT3 武藤英紀 木村偉織 1’43.880
7 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口信輝 片岡龍也 1’43.987
8 56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R 藤波清斗 J.P.デ・オリベイラ 1’44.073
9 25 HOPPY Schatz GR Supra 松井孝允 野中誠太 1’44.109
10 7 Studie BMW M4 荒 聖治 近藤 翼 1’44.11511
9 18 UPGARAGE NSX GT3 小林崇志 太田格之進 1’44.361
12 10 TANAX GAINER GT-R 富田竜一郎 大草りき 1’44.499
13 20 シェイドレーシング GR86 GT 平中克幸 清水英志郎 1’44.836
14 5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号 冨林勇佑 平木玲次 1’45.341
15 50 Arnage MC86 加納政樹 阪口良平 1’46.167
16 9 PACIFIC hololive NAC Ferrari 木村武史 ケイ・コッツォリーノ 1’46.888
17 244 HACHI-ICHI GR Supra GT 佐藤公哉 三宅淳詞 1’44.490
18 30 apr GR86 GT 永井宏明 織戸 学 1’44.795
19 31 apr GR SPORT PRIUS GT 嵯峨宏紀 中山友貴 1’44.675
20 87 Bamboo Airways ランボルギーニ GT3 松浦孝亮 坂口夏月 1’45.023
21 96 K-tunes RC F GT3 新田守男 高木真一 1’44.677
22 60 Syntium LMcorsa GR Supra GT 吉本大樹 河野駿佑 1’45.156
23 360 RUNUP RIVAUX GT-R 青木孝行 田中篤 1’45.432
24 11 GAINER TANAX GT-R 安田裕信 石川京侍 1’45.386
25 20 アールキューズ AMG GT3 和田 久 城内政樹 1’47.022
26 48 植毛ケーズフロンティア GT-R 井田太陽 田中優暉 1’48.696
出走せず 6 Team LeMans Audi R8 LMS 片山義章 R.メルヒ・ムンタン 1’19.271
（写真：吉見 幸夫、松永 和浩／文：松永 和浩）
