■世界に広がっているロードスター・ファンによるギネス記録更新
●ロードスター・ファンたちの一コマ一コマの集積が大きな価値に
マツダ・ロードスターのギネス記録といえば、2005年5月に「2人乗り小型オープンスポーツカー」生産累計世界一(531,890台)としてのギネス認定があり、その後記録更新を続けてすでに100万台突破をとうに達成しています。
日本でも、軽井沢ミーティングなどファンたちの集う活況は止まず、ここ数年のコロナ禍をも吹き飛ばす熱意をクルマ好きにもたらしてくれています。
世界に誇れる日本のスポーツカー、ロードスターですが、そのファンたちがどう動いているのかのひとつとして、ヨーロッパでの興味深い動向がありました。
イタリアのモデナ・サーキットで、イタリアはもとよりヨーロッパ各地からマツダ・ロードスターが集まるイベント「MX-5 Rally of Records」が去る9月18日に開催されたのです。
MX-5はロードスターの海外名称でもあり、イタリアでは兄弟車であるフィアットアバルト124スパイダーも散見され、人気の高さが伺えます。
2015年デビューでワールドカー・デザイン・オブザイヤーに選ばれた車、4代目のロードスターRFはもちろんのこと、4世代にわたる歴代のロードスターのすべてが、イタリアの有名なモデナ・サーキットを駆け抜けたのです。
そしてモデナ・サーキットを埋め尽くし走り抜けてゆくロードスターを、そこに立ち会ったギネスのオフィシャル審査員が、一台一台カウントした数はなんと707台。午後6時に世界一の公式認定が下されたとのことです。
ちなみにこれまでの記録更新を振り返ると2013年にオランダのレリスタットのRDWテストセンター周辺路での683台、2010年ドイツのエッセンでの459台といった流れでした。
現場ステージにはマツダの3代目、4代目ロードスターでのエンジニア主査である山本修弘氏も登壇し、1989年に登場以来30年以上にわたって「Fun to drive 」に捧げ続けているマツダの心意気を伝えていました。
チーフデザイナーである中山雅氏も「私たちはこの車を改良し続け、運転をさらにスリリングで満足のいくものにする新しい方法を模索し、顧客に独自の興奮を提供し続け、文化的アイコンとしての地位を確固たるものにするつもりです」とファンに伝えていました。
ライトウエイトスポーツカー、ロードスターでの「人馬一体」という走る喜びを堪能している人たちの広がりは続き、まだまだ記録更新も続いてゆくことでしょう。
(游悠齋)