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■オフロードでの高い走破性を実現した4モデル
カワサキモータースジャパンは、北米などで人気のオフロード4輪車、いわゆる4輪バギー4モデルを国内導入することを発表しました。
ラインアップには、林間などオフロードをパワフルに走破し、スポーツ走行などのレクリエーションで威力を発揮するRUV(レクリエーション・ユーティリティ・ビークル)の「テリックス(TERYX)」2モデルと、農場や作業現場で活躍するユーティリティ・ビークル(多用途四輪車)の「ミュール(MULE)」2モデルを用意。
いずれも、パワフルかつ耐久性に優れ、オフロードでの高い走破性を実現したモデル群です。
●テリックスKRX1000
まずは、4WD車向けオフロードコースなどで、スポーツ走行を楽しむのに最適なテリックス・シリーズ。
なかでも、999cc・水冷4ストローク並列2気筒 DOHC4バルブエンジンを搭載する2シーターの「テリックスKRX1000」は、最もパワフルなモデルです。
主な特徴は、最高出力114ps/8500rpm・最大トルク10.6kgf-m/7000rpmを発揮するエンジンと、低速・高速のデュアルレンジCVTミッション+自動遠心クラッチを組み合わせていること。これらにより、低速域から高速域の全域で優れたコントロール性を実現します。
ロングタイプのサスペンションとカワサキが独自に設計した強靭なシャーシは、高い走破性と優れた乗り心地を両立。エキサイティングなスポーツ体験を味わえます。
価格(税込)は330万円です。
●テリックス4S LE
本格オフロードスポーツからレジャーまで、幅広いシーンで活躍する4シーターRUVが「テリックス4S LE(TERYX4S LE)」。
広いプラットフォームを実現する堅牢かつ軽量なダブルXフレームを採用。4人乗りを実現しながら高いスポーツ性も獲得しています。
エンジンには、783cc・水冷4ストローク90度V型2気筒を搭載。最高出力58ps/6750rpm・最大トルク6.5kgf-m/5500rpmを発揮します。
また、エンジンの搭載位置にもこだわり、前後重量配分を48:52とすることで、スポーティなハンドリングも実現します。
加えて、広いトレッドやロングホイールベース、ロングストロークサスペンションにより、快適性と安定性も確保。冒険心くすぐるレジャーシーンを仲間とシェアできる一台だといえます。
価格(税込)は291万5000円です。
●ミュールPRO-FXT EPS
一方、アウトドアでの作業など、ビジネス向けに実用性を追求したUV(ユーティリティ・ビークル)がミュール・シリーズ。
軽量コンパクトな車体に実用的な機能を満載したモデル群で、30余年の間、北米をはじめ世界中の現場で鍛え上げられてきた実績を誇ります。日本でも、たとえば、北海道の広大な牧場などで活躍しそうなオフロード4輪車です。
ラインアップには、まず、812cc・水冷4ストローク並列3気筒エンジンを搭載する4名乗りの「ミュールPRO-FXT EPS」を用意します。
このモデルは、農場や牧場などにおいて特に重視される、低速回転域でのパワフルな走りと不整地走破性、耐久性を高いレベルで実現しているのが特徴です。
また、後列シートを格納し、荷台の広さを変えることができるカワサキ独自の「イージートランスキャブシステム」を採用。優れた利便性により、世界中のプロフェッショナルたちに愛用されています。
価格(税込)は、253万円です。
●ミュールPRO-FX EPS
一方、同じく812cc・水冷4ストローク並列3気筒エンジンを搭載した3人乗り仕様が「ミュールPRO-FX EPS」です。
座席は、1列シートに3名が乗車する仕様とすることで、荷台の面積を最大化。軽トラックよりもひと回りコンパクトな車体ながら453kgの最大積載量(軽トラックの最大積載量は350kg)と、907kgの牽引能力を誇ります。
また、ロングホイールベースの車体にダブルウィッシュボーンの足まわりを組み合わせることで、高い走行性能と優れた乗り心地を実現。
CVT無段変速、セレクティブ4WD、電動パワーステアリングといった機能により、高いコントロール性も備えています。
価格(税込)は、220万円です。
オフロードのレジャーを満喫できるテリックス・シリーズと、ビジネスモデルのミュール・シリーズ。個人的には、特に、パワフルなテリックスKRX1000が気になります。
車両重量860kgという軽量なボディと114psもの強大なパワーの組み合わせは、オフロードコースなどで、きっと異次元の走りを体感させてくれそうですからね。
ちなみに、これら4モデルは、いずれも公道走行はできません。
(文:平塚 直樹)