ヤマハ発動機製「パフォーマンスダンパー」の効果は、子どもたちの反応からもよく分かる

■はたらくクルマやソリューション領域への拡大も狙う

ヤマハ発動機の広報グループが発信している「ニュースレター」。今回のテーマは、クルマ好きならお馴染みの「パフォーマンスダンパー」です。児童送迎車に乗る子どもたちが、同パーツの恩恵を実感しているというお話。

ヤマハ発動機 ニュースレター
児童発達支援・放課後デイサービス「てならいこ」の皆さんと、「パフォーマンスダンパー」を装着した児童送迎車

パフォーマンスダンパーを導入した、大阪市鶴見区の児童発達支援・放課後デイサービス「てならいこ」。

その代表を務める中田 貢さんは、「パフォーマンスダンパーの装着により、車内での子どもたちの笑い声が増えた気がします。以前と比べてよく寝るようになった印象もあります」と、その効果を語っています。

ヤマハ発動機が、中田さんからの相談を受けたのは、新学期を目前に控えた今年2022年3月。

「児童の特性によるのですが、送迎車のちょっとした揺れや振動、音などにパニックを起こしてしまう子どもたちがいます。ドライバーは細心の注意を払って運転していますが、神経をすり減らすような運転がこれまで大きな負担になっていました」という内容だったそうです。

このような課題を解消するため、情報を集めていた中田さんがウェブサイトで見つけたのは、同社の制振装置であるパフォーマンスダンパー。走行中のごくわずかな車体の変形や不快なノイズ、また振動などを効果的に吸収するクルマ用パーツとして多くの車種に採用されています。

走りの上質感を追求する乗用車に採用されているほか、これまでに、つづら折りの山道が続く観光地のタクシーなどにも採用された事例もあるそう。

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操縦安定性や快適性の向上に貢献する制振装置「パフォーマンスダンパー」

開発統括部の飯倉雅彦さんは「パフォーマンスダンパーは、操縦安定性の向上で多くのユーザーに支持をいただいている製品ですが、その機能は、快適性向上にも寄与すると考えています。そのため、福祉車両や緊急車両、長距離バスやトラックなどの用途でも、効果を発揮するのではないかと考えていました」と、幅広いニーズにおいて手応えをつかんでいるようです。

中田さんからの相談を受けて、「てならいこ」を訪問した飯倉さんは、取引先試作メーカーの協力を得ながら、同施設の送迎車に「パフォーマンスダンパー」を装着。

送迎車に適合するラインナップはなかったものの、「私たちの技術で課題の解消に貢献できること、また、そうしたソリューションに向けた実証データを集められるという開発メリットもあり、既存製品に手を加えることでモニター対応をさせていただきました」と飯倉さんは説明しています。

同施設においてパフォーマンスダンパー装着車の運行が始まったのは、今年5月末。丸3ヵ月が経過して冒頭のコメントにもあるように、その効果は十分に発揮されているようです。

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「車内に笑い声が増え、よく寝るようになった」と語る代表の中田さん

パフォーマンスダンパーが、量産車に初めて採用されて18年が経過しています。

すでに、累計260万本以上が出荷されているヒット商品でありながらも、性能は日ごとに進化して、飯倉さんは「まだまだ活用の拡がりが期待できる領域」と考えているようです。

「はたらくクルマの快適性を高めることで、ドライバーの皆さんの働き方改革にも結びつけられると考えています。今後は、ソリューション領域への提案を拡げていきたい」と、先述したように、用途に広がりについて確かな手応えを得ているようです。

(塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘

塚田勝弘 近影
1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。クルマ、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。