■「マイバッハ」初の電動SUV、目玉は豪華キャビン
メルセデス・ベンツは、2021年9月のミュンヘンモーターショーにて「マイバッハEQS」コンセプトモデルを初公開しましたが、ついに市販化が決定、そのプロトタイプをカメラが捉えました。
マイバッハEQS SUVは、メルセデスのハイエンドブランド「マイバッハ」初の電動SUVになるとともに、メルセデス・ベンツ電動SUVの頂点に君臨します。
捉えたプロトタイプはボディ前後を中心にカモフラージュ、フロントエンドでは、明らかにナンバープレートの下まで伸びているユニークなグリルが見てとれます。
プロトタイプには、市販型に装備されるはずのマイバッハホイール、ブランドバッジ、クロームのサイドウィンドウサラウンドもなく、数ヵ月前に発表された量産型「EQS SVU」とほぼ同じ印象ですが、今後マイバッハ仕様に仕上げられると思われます。
またよく見ると、リアホイールがフロントホイールと逆方向に操舵しており、回転円が小さくなるリアステアリングシステムが作動していることがわかります。
マイバッハEQS SUVコンセプトのハイライトの1つはその豪華キャビンで、端から端まで広がる1つのガラスカバーの下に、3つのディスプレイが配置されていました。これはベースとなるEQS SUVと非常に似たレイアウトで、マイバッハバージョンでも巨大スクリーンが期待できるでしょう。
また標準モデルの2列目シートは3シートですが、マイバッハでは流れるようなセンターコンソールで仕切られた2つの独立したリアチェアが装備されます。
そのほか、複雑なアンビエント・ライティング、光沢のあるローズゴールドトリム、フェイクファーカーペット、豪華な24インチホイールなど市販型でどこまで反映されるか注目されます。
EVスペックは、EQS SUV580 4Maticと同じ出力を持つデュアルモーターパワートレインと全輪駆動システムを搭載する予定で、これが実現すれば、最高出力536ps以上、最大トルク858Nmを発揮するでしょう。
マイバッハ EQS市販型のワールドプレミアは、2023年内と予想さています。