アウディ電動ファストバック「A6 e-tron」市販型が、ニュルブルクリンク高速テストへ出現

■ポルシェと共同開発したPPEアーキテクチャ採用。0-100km/hは4秒未満

アウディは現在、欧州Eセグメント「A6」のオールエレクトリックバージョンとなる「A6 e-tron」を開発していますが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。

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アウディ A6 e-tron 最新プロトタイプ

ニュルブルクリンクの高速テストに出現したプロトタイプは、ボディ全体をカモフラージュでラッピング。現行A6とは全く異なる上下二分割のスプリットヘッドライトが確認できるほか、より小さく完全に覆われたシングルフレームグリル、フロントバンパーのワイドなインテーク、コンパクトなコーナーエアインテークなどを見ることができます。

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アウディ A6 e-tron 最新プロトタイプ

後部ではスタンドインテールライトユニットを装着しており、その最終デザインは不明ですが、A6 e-tronコンセプトでみられた、傾斜したルーフラインと後部のファストバックデザインも見てとれます。

市販型では、ポルシェと共同開発したPPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)アーキテクチャを採用、両社はこのプラットフォームを使用して、Q6 e-tronをはじめ次世代の全電気式ポルシェ「マカン」など、さまざまな新車をサポートすることになります。

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アウディ A6 e-tron 最新プロトタイプ

EVパワートレインは明らかになっていませんが、コンセプトでは4秒未満で時速100km/hに達することができる、最高出力470psのデュアルモーターのセットアップを搭載しており、市販型に反映されるか注目されています。

車内はまだ見えていませんが、最新のインフォテインメント技術と安全機能を備えた大型タッチディスプレイが期待できるでしょう。

A6 e-tronのワールドプレミアは、最速で2022年内もあり得ますが、2023年初頭までずれる可能性が高いです。同セグメントでは、メルセデス・ベンツ「EQE」が導入されたほか、BMW「i5」なども予定されており、同市場が激化していきそうです。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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