ジープ最小の新型SUV、車内を激写。フルEVも発売へ

■最高出力136psを発揮するフロントマウントのシングルモーターと50kWhのバッテリーを搭載

ジープは現在、名もないブランド最小の新型SUVを開発中ですが、最新プロトタイプを捉えるとともに、そのコクピットをカメラが激写しました。

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ジープ最小SUV 市販型プロトタイプ コックピット

プロトタイプは、カモフラージュが厳重のためデザインディテールは不明ですが、流行のデュアルヘッドライトが採用されていることがわかるほか、後部では排気管を装備しているため、このプロトタイプが燃焼動力モデルだと判断できます。

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ジープ最小SUV 市販型プロトタイプ

激写した内部では、フルデジタルインストルメントクラスターや、フィアット「500e」に似た10.25インチの大型自立式インフォテイメントタッチスクリーンを装備。その下には全幅のエアベント、ダッシュボードの半分以上を覆う大きなトレイなどが見てとれます。また、金属製ギアシフターはマニュアルジープであることを示しています。

この、まだ名前が付けられていないジープは、後にデビューするSTLAスモールプラットフォームではなく、一連のStellantisモデルですでに使用されている 「CMP/eCMP」アーキテクチャに乗る予定です。

またジープは、ICEおよびEVパワートレインを備えたFWD専用のフレーバーを提供すると思われます。

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ジープ最小SUV 市販型プロトタイプ

フルエレクトリックバージョンでは、最高出力136psを発揮するフロントマウントのシングルモーターと50kWhのバッテリーを搭載する可能性が高いようです。

燃焼系モデルでは、PSAの1.2 リッター PureTechガソリンエンジンが期待されており、ディーゼルバージョンも提供されると思われます。そちらは1.5リッターのHDiエンジンを搭載し、どちらも6速マニュアルまたは8速オートマチックトランスミッションのいずれかが組み合わされるでしょう。

ボディサイズはレネゲードより小さく、全長4.10~4.15mになることが分かっています。ベイビーレネゲードのワールドプレミアは、最速で2022年となっており、アルファロメオやフィアットでも、それぞれのブランド顧客層向けに、このモデルのバージョンを開発していると思われます。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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