■リアルタイムでの駐車場空き状況検索、30分前からの駐車場事前予約などに対応
2022年8月30日(火)、日産とNTTドコモは、駐車場予約サービス「Smart Parking Peasy」の利用が可能になるサービスを開始しました。
同サービスは、日産が提供するコネクテッドカーサービス「NissanConnect」から、ドコモの駐車場予約サービス「Smart Parking Peasy」の駐車場オンライン予約や決済などが利用できるというものです。
コネクティビティの「NissanConnect」は、車両が通信端末などとつながることで、多彩なサービスを利用できます。専用のスマホ・アプリから車両状況の確認をはじめ、乗車前に車内温度を快適に設定できる「乗る前エアコン」が利用できるほか、車載ナビゲーションでの自動地図更新、オペレーターによるルート探索や目的地設定などにも対応しています。
一方の「Smart Parking Peasy」は、ドコモが提供するサービスで、スマホで目的地付近の空き駐車場を探して予約できるアプリで、現在は東京と大阪を中心に展開されています。
このほど、「NissanConnect」と「Peasy」の両サービスのデータをリアルタイムに連携させることで、「NissanConnect」の「ドアtoドアナビ」機能(スマホで設定したルートを車載ナビゲーションと連動させて表示し、降車後は、スマホで目的地まで誘導するサービス)から、リアルタイムでの駐車場空き状況検索、30分前からの駐車場事前予約(一部予約できない駐車場もあります)が可能になります。
さらに、駐車料金のキャッシュレス決済といった「Peasy」のサービス内容も利用できるようになっています。
「NissanConnect」のスマホ・アプリから予約、設定された駐車場情報は、車載ナビに転送できるため、乗車前、走行中、降車後のシームレスな体験向上を目指している「NissanConnect」の利便性をより高めるサービスになるとしています。
なお、「NissanConnect」が他社の駐車場オンライン予約・決済サービスと、NTTドコモの「Smart Parking Peasy」が他社のコネクテッドカーサービスと連携するは、今回が初の取り組みになるそう。
日産とドコモはこれまで、それぞれが提供するカーシェアリングサービスの「NISSAN e-シェアモビ」と「dカーシェア」、ドコモの車内用Wi-Fiサービス「docomo in Car Connect」の日産車への採用などでタッグを組んできました。
ほかにも、自動運転車両を用いたオンデマンド配車サービスの実証実験などの連携も行っています。都市部や休日の観光地などでは、空きの駐車場を探すのもひと苦労という経験をしたことがある方も多いはず。
両社は、今回の駐車場利用の連携で、クルマ利用者の駐車場探しのストレス軽減にひと役買うと共に、駐車場探しでの渋滞や路上駐車などの社会的な課題の解消にも貢献する構えです。
(塚田 勝弘)