ポルシェ スパイダーRS、ついにルーフが開いた。そこに見えたものとは?

■シートヘッドレストに「WEISSACH」(ヴァイザッハ)のロゴを刺繍

ポルシェが現在開発中の「718ボクスター」最強モデル「718ボクスター スパイダーRS」の最新プロトタイプをカメラが捉えました。

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ポルシェ 718ボクスター スパイダーRS 開発車両

ハードコアボクスターの開発車両はこれまで何度が目撃されていますが、今回は初めてルーフがオープン、シートヘッドレストに「WEISSACH」(ヴァイザッハ)のロゴが刺繍されていることから、「ヴァイザッハパッケージ」設定の可能性が高まっています。

ヴァイザッハ仕様は、ドイツ・シュトゥットガルト近くのヴァイザッハの小さな村にあるポルシェのR&Dセンターが起源となっています。

数年前にスーパーカーの「918スパイダー」に向けて初めて提供されたスペシャルパックで、車両全体の重量を削減するために軽量コンポーネントが装備されます。

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ポルシェ 718ボクスター スパイダーRS 開発車両

シートのヴァイザッハのロゴを除けば、これまでの718ボクスター スパイダーRSプロトタイプと比べて変わっていないように見えます。

フロントエンドでは、大型のコーナーエアインテークがさらに拡大し、リップスポイラーを装着。ボンネットには2対のNACAダクト、フェンダーには追加のエアベントを装備しています。

クォーターパネルの上には小さなインテークを配置、ミッドマウントエンジンにより多くの空気を送り込むためと思われます。

後部では、ディフューザーとエキゾーストシステムはGT4から引き継がれているように見えますが、センターロックホイールを装着。ホイールとブレーキはスパイダーのものよりも大きく、幅が広く、軽量になっているようです。

パワートレインは「911 GT3」から供給される4.0リットルフラット6自然吸気エンジンを専用チューニングしたものが有力です。最高出力は、最高出力500psまで向上、7速PDKトランスミッションと組み合わされ、リアデフを介して後輪に動力を送ります。

またスパイダーのレッドゾーンが8000rpmであるのに対し、スパイダーRSでは9000rpmまで引き上げられ、0-100km/h加速は3.9秒から3.2秒へ、最高速度は301km/hから315km/hへと向上するといいます。

718ボクスター スパイダーRSのワールドプレミアは、遅くとも2022年内には行われるようです。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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