「楽しみのためのMINI」は継続。パフォーマンスモデル・JCW改良型をスクープ

■2.0リットル直列4気筒ターボチャージャーエンジンを搭載

MINIハッチバックに設定されるハードコアモデル、「JCW」(ジョンクーパーワークス)改良型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。

MINI JCW_002
MINI クーパー JCW 改良型プロトタイプ

今後数年間で2つのバージョンのMINIが登場することがわかっており、1つはEV、もう1つは内燃機関を動力源とするモデルです。この2つは異なるプラットフォームを採用し、2つの異なる大陸で製造、同時に販売する予定となっています。

MINI JCW_007
MINI クーパー JCW 改良型プロトタイプ

今回南ヨーロッパで捉えたのは、内燃機関エンジンを搭載する高性能モデル・JCWです。

プロトタイプはMINIお得意の黄色と黒の渦巻き模様のカモフラージュが施されています。フロントエンドには台形でエッジが丸みを帯びたグリルを装備、中央にセンサーがあり、バンパーコーナーには四角い吸気口があることが確認できます。

ボンネットは現行モデルよりも丸みを帯びたデザインで、丸いヘッドライトの周りには円形トリムが備わっており、最終的にはEVモデルを反映したデザインが予想されます。

MINI JCW_010
MINI クーパー JCW 改良型プロトタイプ

側面では、インジケーターを備えた新設計のサイドミラーを装備し、後部はMINIハッチバックとほぼ同様で、ユニオンジャックをイメージしたLEDテールライトも健在です。また開発中と見られるセンター出し排気口も見てとれますが、最終的にはデュアルエキゾーストシステムがインストールされるでしょう。

最大の変更点は内部にあります。中央には大きな丸いタッチスクリーン・ディスプレイを配置、ドライバーの前にある小さなディスプレイは排除され、代わりにすべての情報はヘッドアップディスプレイ、または中央のディスプレイから取得することになります。

ギアシフター/トグルスイッチは大きな丸いスクリーンのすぐ下の領域に移動、ボタンは少なく、ほとんどの機能はタッチスクリーンで制御されます。

ICEモデルは既存の「FAAR」プラットフォームの進化バージョンに乗ります。JCWでは2.0リットル直列4気筒ターボチャージャーエンジンを搭載、最高出力231ps・最大トルク318Nmを発揮し、6速マニュアル、または8速オートマチックギアボックスのいずれかと組み合わされ、全車軸に動力を送ります。

EVへシフトをきっていくMINIにとって、高性能ICEモデルは「楽しみのためのMINI」として今後も生き続けていくでしょう。

MIN JCW改良型のワールドプレミアは、2023年内と予想されます。

(APOLLO)

この記事の著者

APOLLO 近影

APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
続きを見る
閉じる