■「世界初のEV 高級スポーツカー」と豪語、最高出力1,200psのトリプルモーター搭載
マセラティは現在、2ドアスポーツカー「グランツーリズモ」次期型を開発中ですが、そのフルエレクトリックバージョンとなる「グランツーリズモ フォルゴーレ」市販型プロトタイプをカメラが捉えました。
同社は3月、電動化に特化したブランド「フォルゴーレ」(イタリア語で稲妻)のモデル展開や販売計画を発表しましたが、その第一弾となるのがグラントゥーリズモです。
ニュルブルクリンク周辺で捉えたプロトタイプはディテールをカモフラージュ。そのエクステリアは、今年末までに公開予定のガソリン燃料版グラントゥーリズモ新型のイメージで、長いフード、筋肉質のリアハンチ、目立つリアディフューザーが確認できます。
後部には、MC20にインスパイアされたLEDテールライトの一部が見てとれるほか、足回りには赤いブレーキキャリパーを装着。最適な重量配分と重心を下げるためにバッテリーパックを低く取り付けることにより、「ラグジュアリー市場で最も低いフルエレクトリック」になると語っています。
プロトタイプの内部には、ロールケージを配置したバケットシートを装備。以前のICEモデルでは、左側リアフェンダーにガソリン用の丸い燃料キャップがありましたが、このプロトタイプでは運転席側のテールライトの下に充電ポートが配置されています。
予想されるEVスペックは、最高出力1,200ps以上を叩き出すトリプルモーター駆動列を搭載、0-100km/h加速3秒未満という驚異的数値です。同ブランドを「世界初の電気高級スポーツカー」と称するグランツーリズモ フォルゴーレは、マセラティの歴史を変えることになるでしょう。