■新開発の電動ターボを組み込んだ直噴2.0リットル直列4気筒搭載か
メルセデス・ベンツは現在、フラッグシップ・クロスオーバーSUV「GLS」改良新型を開発しているとみられますが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
第2世代となる現行モデル(X167)は2019年に登場、これが初の大幅改良となります。
ライバルとなるBMW「X7」は、改良新型で上下二段のスプリットヘッドライトを採用、強いインパクトを与えましたが、捉えたGLS改良新型はプロトタイプを見る限り基本的なフロントエンドを維持している様子が伺えます。
とはいえ、フロントバンパーのエアインテーク形状が新設計されているほか、コーナーエアインテークの上部にオープンエレメントを追加。ナンバープレート後部、バンパーのほぼ全幅に渡ってメッシュの拡張セクションが走っています。ヘッドライト内部のLEDデイタイムランニングライトに変化は見られませんが、近年の例からも今後着手される可能性が高いです。
後部はテールライトを完全にカモフラージュしており、内部グラフィックが刷新されることが濃厚と言えるでしょう。
キャビン内では、デジタルインストルメントクラスターとインストルメントシステムのグラフィックをアップデート、新デザインのステアリングホイールを装備します。またソフトウェアと接続の改善の恩恵を受け、古いタッチパッドコントローラーは排除される可能性が高いです。
パワートレインに関してですが、現在日本市場には2.9リットル直列6気筒ディーゼルエンジンの「GLS 400d 4MATIC」、及び4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンの「GLS 580 4MATIC」、4.0リットルV型8気筒ツインターボ+電気モーターのAMG「GLS63」が導入されています。海外では3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジン+電気モーターがラインアップされていますが、改良新型では初の直列4気筒エンジンが噂されているのです。
これは先日、AMG「C43 4MATICセダン」にも導入されたもので、新開発の電動ターボを組み込んだ直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジンです。電動ターボチャージャーではF1の技術が導入されており、C43では最高出力408ps、SL43では381psを発揮します。GLSでは、直4が導入されたとしても、最高出力489psを発揮する4.0リッターV8には固執する可能性があるといいます。