三菱次世代ピックアップ「L200」新型、アウトランダーPHEVからシステム流用か?

■日産「ナバラ」に似たメッシュパターンのグリル採用

三菱が現在開発中のピックアップトラック「L200」次期型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。

三菱 L200_005
三菱 L200 次期型 プロトタイプ

L200はかつて「トライトン」として日本でも2006年から2011年まで正規販売されていた1トンクラスのピックアップトラックです。

5代目となる現行型は2014年にデビュー。アジアやオセアニア市場でもかつての日本のようにトライトンとして販売されていますが、激化するピックアップトラック市場をリードするためにも、世代交代は急務となっています。

三菱 L200_009
三菱 L200 次期型 プロトタイプ

スペインで捉えた最新プロトタイプは、1月のテストミュールと異なり生産型ボディであることがわります。

フロントエンドは「ダイナミックシールド」が取り入れられた大胆なグリルが露出。SUV「アウトランダー」と似た側面のC字型トリムが確認できます。

Cトリムのすぐ上部にはタイトなLEDデイタイムランニングライトを配置、メインヘッドライトはC字型に組み込まれ、現行型の大きなドライビングランプは排除されているようです。

最大の変更点は日産「ナバラ」に似たメッシュパターンのグリルでしょう。次期型では、ルノー・日産・三菱アライアンスにより新開発されたアーキテクチャを採用、日産のピックアップトラック「ナバラ」とは、ほかのコンポーネントでも多くの共通点があると予想されています。

側面では、ホイールアーチの上の流線型のスタイリングが見てとれるほか、ホイールベースが延長されている様子がうかがえ、後部スペースの向上が見込まれます。後部では、LEDテールライトやバンパーが今後着手されるはずです。

またエキゾーストパイプが排出ガス監視用センサーに接続されていることから、市場に応じて、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンも提供されると予想できます。排出ガス基準が厳しいヨーロッパでは、アウトランダーのパワートレインに似たPHEVシステムを搭載することになるでしょう。

L200次期型のワールドプレミアは、2023年内と予想されます。

(APOLLO)

この記事の著者

APOLLO 近影

APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
続きを見る
閉じる