■カーボン調インテリアトリム、全席ナッパレザーシートなどの豪華装備を用意
メルセデス・ベンツ Vクラスは、大型ミニバンの王者であるトヨタ・アルファード(ヴェルファイア)に、内外装の風格や仕立て、車内や荷室の広さなどで対抗できる存在といえるでしょう。
1998年に初めて日本に導入されたVクラスは、ワイドでスクエアなスタイリング、広くて上質なキャビン、シートアレンジ可能な3列シートを備え、プレミアムミニバンとして確かな存在感を発揮しています。
2003年、2015年にフルモデルチェンジを経て、7名乗車のシートレイアウトや左右両側の電動スライドドア、リヤエンターテインメントシステムなどの採用のほか、ポップアップルーフのマルコポーロ(マルコポーロ・ホライゾン)なども設定されていて、累計販売台数約3万台を達成したロングセラーとなっています。
このほど、原材料費の高騰等に対応するため、Vクラスの価格が見直されるとともに、新たに「V 220 d アバンギャルド エクストラロング ブラックスイート」が追加され、2022年7月21日(木)から予約注文の受付が開始されました。デリバリー開始は、同年8月の見込みです。
現行Vクラスは、2019年10月にマイナーチェンジを受け、先進安全装備「レーダーセーフティパッケージ」をはじめ、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」が標準装備されるなど、安全性・快適性ともに引き上げられています。
スイートの名のとおり、最上級グレード(価格面では、マルコポーロ・ホライゾンをのぞく)になる新「V 220 d アバンギャルド エクストラロング ブラックスイート」は、「V 220 d アバンギャルド エクストラロング」がベース。全長5380mm、ホイールベース3430mmにより、助手席、2列目と3列目の乗員も足を伸ばせるほどの足元空間が確保されています。
エクステリアは、フロントグリルやフロントバンパー、サイドミラーにブラックアクセントが用意され、足元には専用のブラックペイント「19インチAMG7ツインスポークアルミホイール」が装着され、迫力のある引き締まった仕立てになっています。
そのほか、フロントドア下部から照射されるブランドロゴプロジェクターライトが、夜間のドア開閉時に足元を照らしてくれるなど、高級車にふさわしい演出も用意。
一方のインテリアには、カーボン調インテリアトリム、全席ナッパレザーシート、ブラック ルーフライナーが備わり、シックで高級感あるムードが醸し出されています。さらに、1列目には、シートと乗員との接地面の蒸れを防止するシートベンチレーターが備わり、夏場を中心とした快適性が高められています。全席座面の太もも下部分の座面長を体型や好みに応じて調整する機能も備わり、長身の方でも最適なドライビングポジションが得られます。
デジタルルームミラーが標準化されていて、夜間や雨天時などでも明瞭な後方視界が確保できるほか、後席の同乗者や大きな荷物などで見えにくくなる車両後方の視界をサポート。もちろん、スイッチを操作することで通常のルームミラーに切り替えることもできます。
ポケッテリアも実用的で、運転席と助手席の間には3.2Lの冷蔵庫付きセンターコンソールが備わり、その後方には温冷機能付きカップホルダーを用意。
2列目には、カップホルダー、USBポートやスマートフォン用トレイ、小物入れが備わる「エクスクルーシブシート」が標準化され、利便性が確保されています。前席背もたれ裏には、シートバックテーブルも備わります。
搭載されるパワーユニットは、最新の2.0L直列4気筒クリーンディーゼルエンジン「OM654」。最高出力163PS(120kW)・最大トルク380Nmを発揮し、振動、騒音の低減も図られています。
大型ミニバンでは、アルファード以外の選択肢として存在しているメルセデス・ベンツVクラス。最上級グレード(価格面では、マルコポーロ・ホライゾンをのぞく)である「V 220 d アバンギャルド エクストラ ロング ブラックスイート」の追加により、高級化するニーズに応えることになります。
※日本仕様は、すべて右ハンドルになります。
●価格
「V 220 d アバンギャルド 」:849万円
「V 220 d アバンギャルド ロング 」:875万円
「V 220 d アバンギャルド エクストラロング 」:901万円
「V 220 d Marco Polo HORIZON」:1027万円
「V 220 d エクスクルーシブ ロング プラチナスイート」:1218万円
「V 220 d アバンギャルド エクストラ ロング ブラックスイート」:1218万円
(塚田 勝弘)