■最高出力400ps以上は軽く超える2.0リットル直列4気筒ターボエンジンをモーターで強化
メルセデス・ベンツは6月1日、主力クロスオーバーSUV「GLC」新型を発表したばかりですが、その頂点に君臨するハードコアモデルAMG「GLC63」市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
昨年11月にキャッチしたプロトタイプは厳重なカモフラージュでしたが、今回はボディ前後とサイドスカートのみを偽装、ディテールが見えてきています。
その姿はローダウンされワイドボディを採用。フロントエンドにはAMGの象徴「パナメリカーナグリル」や、より頑丈なバンパー、分厚いサイドスカートが装備されています。
足回りには、粘着製のあるスティッキータイヤを装着、特注のAMGホイールにクロスドリルを備えるローター、レッドキャリパーで強化されたブレーキなどが確認できます。
後部では大型ルーフスポイラー、クワッドエキゾーストパイプ、そしてアグレッシブなディフューザーなどが見てとれ、超高性能モデルであることが一目瞭然です。
キャビン内も初めて撮影に成功、12.3インチの自立型デジタル計器クラスター、センターコンソールの大きく傾斜した11.9インチの中央タッチスクリーン、およびカラーヘッドアップディスプレイなど、予想通りGLC新型と同じレイアウトが見てとれます。
ただし、AMGは、よりスポーティなバケットシートのセットと、フラットボトムステアリングホイール用の新しいスエードスタイル張りを備えているほか、金属やカーボンファイバーなどのアクセントが追加されます。
心臓部は、前世代の4.0リットルV型8気筒から、最高出力400ps以上は軽く超える2.0リットル直列4気筒ターボエンジンへ置き換えられ、最大200psを超える電気モーターと組み合わすことにより、システム合計で狂気の670psとも噂されています。
これが事実なら、ライバルとなるBMW「X3M Competition」の510psを凌駕するパフォーマンスとなるでしょう。
AMG「GLC63」のワールドプレミアは、最速で2022年内と予想されます。