新型レクサスUXがマイナーチェンジ。上質な走りと最新の予防安全装備を獲得

■上質な内外装、さらに安全装備を強化した2タイプの特別仕様車も同時設定

レクサスはコンパクトSUVのUXをマイナーチェンジするとともに、2タイプの特別仕様車を設定し、2022年7月7日(木)に発売しました。

2018年に発売されたUXは、2022年5月末時点で80以上の国と地域で累計約25万台を販売。ハイブリッドやバッテリーEVの電動車も加わり、電動車の販売比率はグローバルで約80%を達成。2035年のオールバッテリーEV化を掲げるレクサスにおいて、電動化を牽引するモデルになっています。

レクサスUX
UX250h 特別仕様車“F SPORT Emotional Explorer”

今回発表されたのはUX250h/UX200。走りがブラッシュアップされただけでなく、予防安全技術の機能拡充、最新のマルチメディアシステムが採用されるなど、先進装備の強化が盛り込まれています。

レクサスUX
UX250h/UX200 特別仕様車“Graceful Explorer”

走りでは、ボディのスポット溶接打点を20点追加することで、ボディ剛性を強化。電動パワーステアリングやショックアブソーバーなどのチューニングが施され、「Toyota Technical Center Shimoyama(トヨタ テクニカルセンター下山)」での走り込みにより、上質かつダイレクト感のある走り、レスポンスのさらなる向上も果たしたそう。

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内装色「フレアレッド」のインパネ

先進安全装備「Lexus Safety System +」の機能拡充もトピックス。単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上によって、昼間の自転車や夜間の歩行者も検知可能な「プリクラッシュセーフティ」の対応領域が拡大されています。

さらに、交差点右折前に、前方の対向直進車、右左折時に前方から来る横断歩行者も検知可能になっています。

また、ドライバーの操舵をきっかけに、車線内で操舵をアシストする緊急時操舵支援などの機能も追加。同一車線内中央を走行できるように操舵を支援する「レーントレーシングアシスト(LTA)」の車線認識には、AI技術を活用することで支援範囲が拡大されています。

レクサスUX
おくだけ充電と充電用USBコネクタ(Type-C)

ほかにも、「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」に、コーナーの大きさに合わせて減速するカーブ速度抑制機能を追加。ドライバー異常時対応システムも追加されています。

コネクティビティでは、大型化、高解像度化されたタッチディスプレイが採用された最新マルチメディアシステムを用意。インパネとコンソールまわりの形状やスイッチレイアウトが最適化され、充電用USBコネクタ(Type-C)がコンソール前方に2個新たに設定されるなど、使い勝手の向上も図られています。

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UX250h/UX200の特別仕様車“F SPORT Emotional Explorer”

ここからは、特別仕様車をチェックします。

走りのイメージを際立たせた、精悍な印象の“F SPORT Emotional Explorer”は、新型UX250h、UX200“F SPORT”がベース。エクステリアにブラックルーフが組み合わされた2トーンカラーが設定され、切削光輝+ブラック塗装のアルミホイールと、ブラック塗装のドアミラーと相まってアグレッシブで引き締まった外観になっています。

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UX250h/UX200 特別仕様車“F SPORT Emotional Explorer”

一方の内装では、シート、ステアリング、シートベルトなどにブラックを基調とした「フレアレッド」のアクセントが加わり、スポーティムードが強調されています。

機能面では、前席両側のシートにベンチレーション機能とヒーターが標準化され、快適性を向上。さらに、「パノラミックビューモニター(床下透過表示機能付)」「ブラインドスポットモニター」「パーキングサポートブレーキ(前後方静止物+後方接近車両)」が標準装備され、予防安全装備も強化されています。

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UX250h/UX200 特別仕様車“Graceful Explorer”

もう1台の特別仕様車“Graceful Explorer”は、「UX250h」「UX200“version C”」がベースになります。大人っぽい落ち着きのある洗練されたスタイルが特徴。

エクステリアには、スピンドルグリルやヘッドランプ、アルミホイールにシルバーのアクセントが配置されています。加えて、ボディカラーと同色となるフェンダーアーチモールが設定され、UXが持つ洗練されたスタイルを強調。

レクサスUX
新型UXのインパネ

一方のインテリアは、専用カラーの「モーヴ」がシートやドアトリム、アームレストに配置され、シックでエレガントなムードを放っています。また、こちらにも前席両側にベンチレーション機能とヒーターが標準化され、シーズンを問わず高い快適性を実現。

充実装備も魅力で、「パノラミックビューモニター(床下透過表示機能付)」「ブラインドスポットモニター」「パーキングサポートブレーキ(前後方静止物+後方接近車両)」により安全性を強化。ハンズフリーパワーバックドア(挟み込み防止機能・停止位置メモリー機能付)の標準化により、利便性の向上も図られています。

●価格帯
「UX200」:400万3000円〜483万6000円
「UX250h」:435万9000円〜545万7000円
「UX250h 特別仕様車“F SPORT Emotional Explorer”」:526万8000円(2WD)、553万3000(4WD)
「UX200特別仕様車“F SPORT Emotional Explorer”」:491万2000円(2WDのみ)

塚田 勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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