■GTをベースに専用グランプリホイールやシルバーキャリパー、サベルト製バケットシートなどを装備
マイナーチェンジを受けたアルピーヌは、2022年2月に受注が開始され、「A110」「A110 GT」「A110 S」というラインナップになっています。
ともに同じ1.8L直列4気筒ターボ・エンジンではありますが「A110 GT」「A110 S」には、出力、トルクともに引き上げられた300ps/340Nmを発生するハイパワー版を搭載。いっぽう「A110」は、252PS/320Nmというスペック。ほかにも、新たなマルチメディアシステムが採用されていて「AppleCarPlay」「AndroidAuto」のスマホ連携が可能になっています。
そして創業者であるジャン・レデレの生誕100周年を記念するイベントが、2022年5月にフランスのディエップで開催され、限定車の「アルピーヌA110 GT ジャン・レデレ」が公開されました。アルピーヌの主要マーケットである日本にも近日中に上陸します。
なお、日本導入時期などの詳細は、後日発表されます。
ベース車は、パワフルで快適な走りが身上の「アルピーヌA110 GT」。
快適さと優雅さを併せ持ち、日常使いにも最適なモデル。グランプリホイールとシルバーキャリパーが組み合わされた足元は、特別なモデルにふさわしい躍動感を与えているそう。
キャビンは、グレーステッチが施されたSabelt(サベルト)製の快適なバケットシート、同じグレーステッチが配されたダッシュボードとセンターコンソールを用意。
さらに、ステアリングホイールはグレーステッチに加えて、12時の位置にグレーでセンターラインが刺繍され、洗練された雰囲気に仕上げられているそう。
限定車の「アルピーヌA110 GT ジャン・レデレ」は、先述したように、生誕100周年を記念したモデルです。
創業者のジャン・レデレは、1922年5月17日にディエップで生まれ、優秀な成績でビジネススクールを卒業したそうです。当時、フランスで最年少となる24歳で父親が経営していたルノーディーラーを引き継ぎます。その後、ルノー車でレースに出場するようになったレデレは、さらなるスピードを求めてルノー車を改造し、軽量でパワフルなクルマを独自に製作。
これがアルピーヌのスタートになっています。
「アルピーヌA110 GT ジャン・レデレ」には、光沢のあるブラックルーフとグリモンテベロの伝統的なボディカラーの組み合わせが採用されています。この外装色は、ジャン・レデレの好みであったのはもちろん、1963年1月に発売されたグランドツーリングの精神を宿した最初のアルピーヌと同じ色でもあります。
同限定車は、創業者の優雅な雰囲気と細部へのこだわりが感じられるとともに、アルピーヌのDNAである軽さ、アジリティを持ち合わせているそう。初のアルピーヌA110と同様に、この特別な限定仕様は、ディエップのジャン・レデレ工場でラインオフされます。
※写真は欧州仕様です。
(塚田 勝弘)