■ゼロエミッション「eActrosLongHaul」、1回の充電で約311マイル(500km)の航続
メルセデス・ベンツは現在、長距離走行ゼロエミッショントラック「eActrosLongHaul」を開発していますが、そのティザーイメージが公開されました。
eActrosLongHaulは、メルセデス・ベンツが発表した3台の次世代トラックのうち、最大のEV航続距離を誇る40tトラックです。
公開されたティザーイメージでは、特徴的なLEDデイタイムランニングライトや全幅に広がるLEDバー、ブランドのスリーポインテッドスターが確認できます。
市販型では、1回の充電で約311マイル(500km)の航続を提供するリン酸鉄リチウムバッテリーパックが搭載されることが明らかになったほか、「メガワット充電」機能を備えていることがわかりました。これにより、バッテリーパックを「30分未満」で20~80%にすることができるといいます。
メルセデス・ベンツは「輸送業者の運用慣行における長距離輸送の大部分は、500kmを超える範囲を必要としない」と述べており、欧州連合の規制により、トラックの運転手は最小限の距離を取る必要があるため、 4.5時間の運転後45分の休憩をとっており、充電時間は問題にならないといいます。前述の高速充電テクノロジーのおかげで、eActrosLongHaulは、ドライバーが休憩している間にすばやく補充できる計算です。
メルセデス・ベンツ・トラックのCEOであるKarin Rådström氏は「長距離輸送の電化は、CO2中立への道の次のマイルストーンです」と述べているほか、eActrosLongHaulは「お客様にとって経済的に実現可能」であると発表しています。
eActrosLongHaulのワールドプレミアは9月、生産型発売は2024年内に予定されています。
(APOLLO)