■内外装を黒で引き締めた特別仕様車の「BLACK STYLE」を設定
2022年6月23日(木)、ホンダはコンパクトミニバンのフリードを一部改良し、6月24日(金)にフリードとフリードプラスを、7月14日(木)にはモデューロXを発売します。
ホンダvs.トヨタというライバル対決で、近年、販売面でホンダが上回ってるのがフリードです。ライバルのシエンタが今夏にもフルモデルチェンジを受けるという噂が流れる中、一部改良でさらなる商品力向上を図る狙いもありそう。
今回の一部改良では、快適装備の標準化に加えて、新色や特別仕様車を追加することで選択肢を広げています。
装備では、運転席・助手席シートヒーター、コンフォートビューパッケージ、ロールサンシェードなどが標準装備されています。
シート表皮には、撥水撥油加工が施された「FABTECT(ファブテクト)」が新たに採用され、標準化されています。
このFABTECTは、液体汚れに対して効果がある撥水撥油効果を備えています。ただし、お菓子のカスなどの固体汚れに対しては効果を発揮できません。液体の場合も繊維の奥まで入り込んだ汚れ、極端に水で落としにくい汚れなどは、撥水撥油効果が十分に発揮されないそう。
また、洗剤を使用すると撥水撥油効果が低下するため、真水を含ませた布で汚れを落とし、その後、乾いたきれいな布で乾拭きする必要があります。しかし、通常のファブリック地などよりもメンテナンスしやすそうです。
なお、Modulo Xには運転席・助手席シートヒーターの設定がなく、「FABTECT(ファブテクト)」も標準装備ではありません。
また、ボディカラーでは、フリードでは新色となる「プレミアムクリスタルブルー・メタリック」「フィヨルドミスト・パール」「トワイライトミストブラック・パール」が追加され、カラーを選ぶ楽しみが増しています。
今回、設定された特別仕様車の「BLACK STYLE」は、内外装にアクセントとしてブラックが使われているのが特徴。より上質で洗練された雰囲気を醸し出しています。
エクステリアには、クロスオーバースタイルの「CROSSTAR(クロスター)」で好評のフロントグリルを採用。15インチアルミホイールやアウタードアハンドル、ドアミラーなどがブラックでコーディネイトされています。
一方のインテリアもインパネ各部がブラック化され、シートカラーもブラックになり、より引き締まった印象を受けます。
ライバルのシエンタは、フルモデルチェンジで巻き返しを図るのは必至で、フリードがどれだけ販売台数を維持できるのかにも注目です。
●価格帯
「フリード」:227万5900円〜327万8000円
「フリードプラス」:236万9400円〜308万4400円
「フリード福祉車両」:254万4600円〜282万4900円(消費税非課税)
「フリードプラス福祉車両」:260万1000円(消費税非課税)
(塚田 勝弘)