■V8エンジンが完全消滅するわけではなく、さまざまな形で提供
メルセデス・ベンツは先日、『Eクラス』の頂点に君臨するメルセデスAMG「E63 S 4MATIC+」に「Final Edition」(ファイナル エディション)を設定しましたが、このモデルが「V8を搭載する最後のE63」になることが濃厚となることがわかりました。
メルセデス・ベンツが、クロスオーバーSUV「GLC」新型のパワートレーンすべてにマイルドハイブリッドまたはPHEVを搭載し電動化したように、同ブランドでは2030年までにフルエレクトリック専売メーカーになることためのステップを踏んでいます。
おそらくメルセデス・ベンツ「Eクラス」次期型となる「W214型」では、ハイパフォーマンスのAMGモデルでさえ、内燃機関V型8気筒のパワートレーンはラインアップされないと予想されています。
そのため「E63 S 4MATIC+ Final Edition」は、電動化されない最後のV型8気筒になる可能性が高く、内燃機関V8エンジンの「終わりの始まり」となりそうです。
「E63 S 4MATIC+ Final Edition」では、マット仕上げ、カーボンファイバーコンポーネントを装備、足回りは20インチホイールセットを備えます。
キャビン内もカーボンファイバー仕上げで、パフォーマンスステアリングホイールと、黄色のコントラストステッチが施されたスポーツシートを装備します。パワートレーンは、直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載、最高出力612psを発揮します。
ただし、AMGのボスであるPhilipp Scheimerspoke氏は、V8エンジンが消滅するわけではなく、今後10年間メルセデスのV8エンジンはさまざまな形で存続すると述べています。
(APOLLO)