Mr. ソラン 
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■斬新なフォルムとスポーティな走りが際立つ3代目アコード
1985（昭和60）年6月4日、ホンダから3代目「アコード」がデビューしました。シビックで小型大衆車市場の成功を収めたホンダが、ワンランク上の小型上級車市場に参戦するために投入したのがアコードです。3代目アコードは、セダンながらスポーティさが際立ったモデルとなりました。
●シビックの兄貴分として誕生した初代アコード、米国でも大ヒットを記録
初代アコードは、シビックのワンランク上の上級モデルとして1976（昭和51）年にデビュー。シビックをベースにボディとエンジン排気量を拡大して、ゆとりの室内スペースとシビックゆずりの走りが人気を呼び、大ヒットを記録しました。
シビックの躍進を機に1980年代のホンダは、日本とともに米国で大きくシェアを伸ばしました。1980年代中盤には、キープコンセプトの2代目アコードが米国における海外ブランド車のトップセールスを記録。アコードは安価ながら耐久信頼性に優れたスポーティなセダンとして、米国では高い評価を受けたのです。
●スタイリッシュなフォルムと新技術満載でスポーティさをアピール
キープコンセプトの2代目に続いて登場した3代目アコードは、4ドアセダンと3ドアハッチバックが設定され、ボディサイズをひと回り拡大。低いエンジンフードのロー＆ワイドのスタイリングに、リトラクタブルヘッドライトを装備してスポーティさをアピール。空気抵抗係数はセダンがCd=0.32、ルーフの長いエアロデッキではCd=0.34と、当時としては圧倒的な数値を達成しました。
スポーティなスタイリングに合わせて、足回りも一新されました。サスペンションは、前後輪ともFF車としては世界初の4輪ダブルウィッシュボーン/コイルスプリングを採用。サスペンションのストロークが大きくなったことで、高いレベルの乗り心地と操縦安定性が実現されました。エンジンは1.8L直4SOHCエンジンと新開発の1.8L＆2.0L直4DOHCのキャブ仕様、電子制御噴射仕様など5種類。トランスミッションは5速MTとホンダマチック4速ATを用意し、車種とグレードによってユーザーの選択の幅を広げました。
斬新なデザインと軽快な走りが評価された3代目シビックは、日米でヒットを記録。空力特性に優れた大胆なスタイリングとダブルウィッシュボーンの足回りを装備した軽快な走りは、セダンでありながらスペシャルティカーを思わせる斬新なモデルでした。現在までの長いアコードの歴史の中で、最もスポーティな雰囲気を持つアコードと言えます。
アコードは、当初はファミリーセダンとして登場しましたが、現在は上級車にグレードアップしています。レジェンドが生産終了となった現在、ホンダのセダンのフラッグシップ的な存在と言えますね。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。
（Mr.ソラン）
