リヤセクションを340mm延ばした全長5358mmの8人乗り「DEFENDER 130」が新登場

■エレガントなスタイルを維持しながら居住性、積載性を向上

街中で見かけるようになってきた現行(新型)ディフェンダー

場合によっては、1年待ちなどの長い納期待ちもあるようで、ランクルはもちろん、Gクラスなどのほかの本格オフローダーと同じように引き合いが強くなっています。

そのディフェンダーに8人乗りの「DEFENDER 130」が追加され、英国本国で発表されました。なお、日本での受注開始日、グレードなどは後日発表予定となっています。

ディフェンダー130
新型ディフェンダー130のエクステリア

「DEFENDER 130」は、リヤセクションを340mmも延ばすことで、「2+3+3」という3列シートすべてが広々した空間を確保しているそうです。多人数乗車が可能な本格オフロードモデルとして、さらに人気が高まるはずです。高級ミニバンのライバルにもなるかもしれません。

ディフェンダー130
ディフェンダー130のリヤビュー

リヤオーバーハングの延長により、キャビンとラゲッジスペースの拡大も図られています。同時に、ディフェンダーの特徴的なリヤデザインを継承するため、ボートテールスタイルのリフトアップにより高い悪路走破性を最大限に高め、28.5度のデパーチャーアングル(オフロードモード設定時)を実現。

ディフェンダー130
新型ディフェンダー130の後ろ姿

また、リヤのLEDライトまわりのデザインも見直され、「DEFENDER」のサイドプロファイルの特徴である3本のラインがリヤに向かってわずかに上昇するデザインが踏襲されています。

そのほか、ボディ同色の「ハードシェルスペアホイールカバー」「ナルヴィックブラック」のルーフレールが標準化されています。

ディフェンダー130
新型ディフェンダー130のシート配列

また、4つのエクステリアアクセサリーパック(エクスプローラーパック、アドベンチャーパック、カントリーパック、アーバンパック)も選択可能。

「130」の洗練されたプロポーションを強調するのが、オプションの「エクステンデッドブライトパック」。同仕様は、ロアーボディパネルがすべて「セレスシルバーサテンフィニッシュ」になり、「ハクバシルバー」「フジホワイト」「ユーロンホワイト」のボディカラーとのコントラストが楽しめます。

「130」の全グレードでボンネットルーバーとサイドフェンダーに、「セレスシルバー」のディテールが配され、20インチの「ルナアロイホイール」が組み合わされています。アルミホイールは、ほかにも「ブライトシルバー」も選択できます。

さらに、「ノーブルクローム」のフロント&リヤスキッドプレート、「グロスブラック」のロアバンパーとホイールアーチエクステンションが用意される「ブライトパック」が拡張される仕様もあり、この2つのオプションにより、個性的なエクステリアに仕立てることができます。

■後ろに行くほど高くなるスタジアムシートを採用

ディフェンダー130
ディフェンダー130のラゲッジスペース

インテリアは広大なだけでなく、洗練されたカラーや素材のオプションも見どころ。

エレガントにストレッチされたリヤセクションが、3列目の高い居住性をもたらし、大人3人が快適に座れる十分な幅と3列目まで広々した頭上空間を実現しているそうです。さらに、シートヒーターやパッド入りアームレスト、多彩な収納スペース、移動中もデバイスを充電できるUSB-Cポートなど、3列目の快適性を実現する装備が用意され、個性あふれるカーペットも随所に配されています。

装備では、頭上の「パノラミックガラスルーフ」に加えて、サードシートの頭上に2つ目のサンルーフが標準化され、車内全体が明るく、開放的なものになっています。さらに、各列にベンチレーションが配置され、ダクトを追加することで、「130」限定オプションである「4ゾーンクライメートコントロール」による冷暖房の能力が向上されています。

ディフェンダー130
ディフェンダー130のサードシート

2列目と3列目は、少しずつ高くなるスタジアムシートになっていて、後席の乗員も良好な視界を確保できます。また、2列目シートを前方にスライドして倒すことで、乗降スペースを確保できるため、3列目の乗降性も向上しているそうです。

さらに、電子制御エアサスペンションを下げることで、楽に荷物を積み込むことも可能です。荷室容量は、サードシートを起こした状態でも最大389Lの容量を確保。

3列目は、40対20対40の分割可倒式が採用され、2列目、3列目のシートを格納すれば、最大2516Lの広大なスペースが出現します。

ディフェンダー130
新型ディフェンダー130のラゲッジスペース

パワートレーンは、マイルドハイブリッド(MHEV)技術が採用された直列6気筒INGENIUM(インジニウム)ガソリンエンジン(P300、P400)と、INGENIUM直列6気筒ディーゼルエンジン(D250、D300)から選択できます。

マイルドハイブリッド技術を備えたランドローバー独自開発の直列6気筒INGENIUMパワートレインは、シームレスなレスポンスと優れた燃費が特徴です。

48Vの「ベルト・インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター(BiSG)」が搭載され、ブレーキと減速で通常失われるエネルギーを回生。回生されたエネルギーを走行時に動力として活用するほか、ストップスタートシステムの起動スピードと効率性の向上にも寄与しています。

ディフェンダー130
新型ディフェンダー130の俯瞰写真

駆動方式とトランスミッションは、ランドローバー独自のインテリジェントオールホイールドライブ(iAWD)システムとZF製の8速ATも搭載されています。「iAWDテクノロジー」は、効率的にパワートレインとフロントアクスル、リヤアクスル間のトルク配分を制御することで、必要に応じてオンロードでの効率性と悪路走破性が最適化されます。

さらに、電子制御エアサスペンションに加えて「アダプティブ・ダイナミクス」と独自の高度な「テレインレスポンス」システムも備わり、あらゆる環境下で卓越した悪路走破能力を発揮するそう。

電子制御エアサスペンションシステムは、最大430mmのアーティキュレーションを誇り、オフロードモードではフロントは71.5mm(リヤは73.5mm)も上がり、障害物の乗り越えや水中走行(最大渡河水深900mm)をアシスト。「Pivi Pro」タッチスクリーンから地形に応じてドライビングエクスペリエンスを最適化できます。

ディフェンダー130
「Pivi Pro」タッチスクリーンを備える

多人数乗車が可能なSUVが増えていますが、ディフェンダー130もこうしたニーズに応えるモデルとしてSUVだけでなく、ミニバンのユーザーからも注目されるでしょう。

●ボディサイズ(英国仕様):全長5358×全幅2008(ドアミラー格納時)×全高1970mm
●ホイールベース:3022mm

塚田 勝弘

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる