■衝突安全性能と予防安全性能の総合評価で最高得点を獲得
2021年秋に日本でも発売された、新型レガシィ・アウトバック。SUBARU(スバル)は「自動車アセスメント(JNCAP)」の「自動車安全性能2021ファイブスター」を獲得したと発表しました。
「ファイブスター」の評価は、190点満点中185.02点。
衝突安全性能評価は、ランクA(95.07点/100点満点)、予防安全性能評価もランクA(81.95点/82点満点)、事故自動緊急通報装置は8点(8点満点)。
「ファイブスター」は、衝突安全性能、予防安全性能の評価がAランクで、かつ事故自動緊急通報装置を備えていることが条件になります。
「大賞」はファイブスター賞の対象車種のうち、評価年度内での最高得点のモデルに与えられます。
新型(現行型)レガシィ・アウトバックは、「スバルグローバルプラットフォーム(SGP)」とフルインナーフレーム構造が採用され、高い衝突安全性能に寄与しています。
従来型に対し、車体強度の大幅な向上やフレームワークの最適化が行われ、衝突エネルギー吸収率が向上。
さらに、フロントフレーム下に前面衝突時の衝撃をより効果的に分散させるセカンドロードパスが備わり、自車の衝突安全性を高めるだけでなく、衝突相手車両の被害軽減も図られています。
また、デュアルSRSエアバッグをはじめ、側面衝突時に備えるSRSサイドエアバッグ+SRSカーテンエアバッグ、前面衝突時に下肢へのダメージを軽減する運転席SRSニーエアバッグ、シートベルトによる拘束保護性能を高める助手席SRSシートクッションエアバッグなども採用されていて、万一の際にも乗員を保護。
スバルらしい安全へのこだわりとして、歩行者保護エアバッグの全車標準化もトピックスです。
歩行者エアバッグは、歩行者との衝突を検知すると、Aピラーやフロントガラス下部といった硬いパーツを覆うようにエアバッグが展開され、歩行者へのダメージを軽減するもので、輸入車も含めてまだ採用している車種は少数派です。
一方の予防安全性能では、視野が大幅に拡大された新開発のステレオカメラに加えて、前後4つのレーダーを組み合わせることで360度センシングを実現した新世代「アイサイト」が全車に標準装備され、高評価の獲得に貢献。
実際の交通現場では、ソフトウェアの性能向上や電動ブレーキブースターの採用などもあり、交差点の右左折時や見通しの悪い場所での出会い頭の事故など、より幅広いシーンで衝突回避がサポートされます。
万一の交通事故やトラブルが発生した際にサポートされるコネクティッドサービス「SUBARU STARLINK」も採用されていて、24時間365日、クルマとSUBARUがつながることで、さらなる安心を提供。
自慢の走りに加えて「安全と愉しさを」をテーマに掲げるSUBARU。
レガシィ・アウトバックのファイブスター大賞の獲得は、「自動車安全性能2020ファイブスター大賞」を受賞したレヴォーグに続く、2年連続での受賞になります。
(塚田 勝弘)