目次
■エキサイティングなニューカラーを採用
イギリスのバイクメーカー「トライアンフ」を扱うトライアンフモーターサイクルズジャパンは、888cc・並列3気筒を搭載するアドベンチャーバイク「タイガー900GT/GTプロ」「タイガー900ラリー/ラリープロ」「タイガー850スポーツ」それぞれに新色を追加した2023年モデルを発表しました。
いずれも、基本性能はそのままに、新しくエキサイティングなカラーを採用することで、各3タイプのカラーを用意。よりユーザーの好みに応じた選択が可能になりました。
●タイガー900GT/GTプロ
今回2023年モデルが国内導入された5機種は、いずれもハイパワーながら扱いやすい888cc・並列3気筒を搭載、長距離ツーリングなどに最適な装備を持つアドベンチャーバイクというジャンルに属するモデルです。
まず、タイガー900GTは、オンロードでの性能を高めることで、通勤・通学などの街乗りからツーリングまで、さまざまなライディングシーンに対応するハイスペックオンロードツアラーです。
主な特徴は、フロント19インチ、リア17インチのキャストホイールにロードタイヤを装備することで、舗装路での快適で軽快な走りを実現。軽量・コンパクトなブレンボ製stylemaブレーキの採用で、優れた制動力も発揮します。
搭載する3気筒エンジンは、最高出力95.2ps(70kW)/8750rpm・最大トルク8.87kgf-m(87N・m)/7250rpmを発揮。リーンアングルに関わらず最適なブレーキングを可能にするコーナリングABSや最新のトラクションコントロールなど、先進機能も搭載することで、高い走行安定性なども実現します。
また、ライディングモードは「ロード」「レイン」「オフロード」「スポーツ」の4つから選択が可能。天候や路面状況などに応じ、最適なスロットルレスポンスやABS、トラクションコントロールの設定ができます。
さらに、上級グレードのタイガー900GTプロでは、クラッチ操作なしでシフトアップとダウンができるクイックシフターの「トライアンフ・シフトアシスト」や、カスタマイズ可能な「ライダー」も加えた5つのライディングモード、独自のカスタムサスペンションなどを装備。より走りのグレードをアップさせた仕様です。
これらの2023年モデルは、3つのカラーバリエーションで展開されます。現行の「サファイアブラック」や洗練された「ピュアホワイト」に加え、新色の「カスピアンブルー/マットグラファイトスキームを追加。
新色は、ラジエターカウルなどにマットグラファイトスキームを採用。燃料タンクやシートパネル、フロントマッドガードなどにはカスピアンブルーをマッチングした仕様で、よりモダンな雰囲気を演出しています。
価格(税込み)は165万5000円〜191万円です。
●タイガー900ラリー/ラリープロ
一方のタイガー900ラリーは、タイガー900GTと同スペックのエンジンを搭載しながらも、オフロードでの性能も高めたモデルです。
主な特徴は、フロント21インチ、リヤ17インチのスポークホイールと、オフロードでも高い走破性をみせるタイヤの装備。ショーワ製のハイスペックなフロントフォークやガス加圧式リアサスペンションユニットなども採用することで、幅広いフィールドで軽快で安定感あるフットワークを実現します。
また、タイガー900ラリープロは、その上級グレード。シートヒーター、タイヤ空気圧モニタリングシステム、トライアンフ・シフトアシストなどを標準装備するほか、計6つのライディングモードも用意。
タイガー900GTプロと同様の「ロード」「レイン」「オフロード」「スポーツ」「ライダー」に加え「オフロードプロ」も設定し、より悪路走行での走破性を高めています。
これらの2023年モデルでは、新色に「サンドストームスキーム」を追加。これは、燃料タンクやシートパネルなどにサンドストームを施し、タンクエンドパネルやラジエターカウルなどをマットジェットブラックにした仕様です。
従来色の「ピュアホワイト」や「マットカーキグリーン」も継続販売され、計3色のカラーバリエーションで展開されます。
なお、価格(税込み)は170万5000円〜195万円です。
●タイガー850スポーツ
タイガー850スポーツは、2021年に追加されたタイガーシリーズのエントリーモデルです。エンジンは、タイガー900シリーズと同じですが、最高出力85ps(63kW)/8500rpm、最大トルク8.36kgf-m(82N・m)/6500rpmとすることで、より常用域での扱いやすさを実現しています。
ライディングモードは「ロード」と「レイン」の2種類で、最新のABSやトラクションコントロールなどの先進機能も搭載することで、直感的な走りをより気軽に楽しめることが魅力です。
その2023年モデルでは、新色に「グラファイト/バハオレンジ」を追加。フロントマッドガードやタンクエンドパネル、ラジエターカウルなどに施されたバハオレンジが、一際目を引くカラーリングを採用しています。
なお、従来色の「グラファイト/カスピアンブルー」と「グラファイト/ディアブロレッド」も継続販売され、計3色のカラーバリエーションで展開されます。
価格(税込み)は全色140万5000円です。
(文:平塚 直樹)