■テールライトをカモフラージュ。後部も改良に着手
BMWは現在、ミッドサイズ・ハードコアクロスオーバーSUV「X5M」改良型を開発していますが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
ニュルブルクリンクの高速テストに現れた開発車両は、これまでで最もカモフラージュを脱いでおり、現行型のメッシュデザインに代わり、目立つ垂直バーと水平スラットが確認できるなど、フロントエンド下部がついに露出しています。
またスリムになったヘッドライト、X6より広く角度のあるキドニーグリルなども見てとれます。
後部では、これまで擬装されていなかったLEDテールライトをカモフラージュ、グラフィックの改良に着手されたようです。フロントフェンダー後部のインテークも初めて隠すなど、こちらも新設計される可能性が高いです。
内部では、フルエレクトリック「iX」と同様に、より大型の自立型デジタルインストルメントクラスターと、インフォテインメントタッチスクリーンを装備、「iDrive8」インフォテインメントシステムを採用すると思われます。
パワートレインは、最高出力608ps・最大トルク750Nmを発揮する4.4リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載、コンペティションバージョンでは最大617psを発揮。引き続き8速ATが組み合わされ、アクティブMディファレンシャルを備える「M xDrive」全輪駆動システムに動力が送られます。
メインパワートレインに変更があるかどうかは不明ですが、BMWはデモンストレーションとテストの目的で限定モデルとなる水素駆動のモデルを計画しています。「iX5ハイドロ」と呼ばれるこのSUVは、2つの炭素繊維強化水素貯蔵タンクと、最高出力374psを発生する電気モーターを備えているのが特徴です。
BMWは、ベースモデルX5改良型を数週間以内に発表予定で、X5Mは今年後半にワールドプレミアが期待されています。