新型レンジローバー・スポーツのPHEVは113kmのEV走行可能、ガソリンターボの0-100km/h加速はわずか4.5秒

■4.4Lの新開発ガソリンターボからディーゼル、プラグインハイブリッド、バッテリーEVを用意

以前お伝えしたように、プレミアムスポーツSUVの代表的なモデルといえる新型レンジローバー・スポーツが世界初公開されました。

予告されていたチャレンジは、アイスランドにある浸水したダムの放水路を駆け上るという、世界初のチャレンジで華々しくデビューを飾っています。

世界最大級のカウランユーカルダムの放水路を新型レンジローバー・スポーツで走破するというチャレンジで、もしトラクションを失えばダムの放水路の麓から、谷底まで90mも落下する危険を伴ったものだそう。

レンジローバー・スポーツ
ダムの放水路を走る新型レンジローバー・スポーツ

3代目の新型レンジローバー・スポーツは、ランドローバー史上最も先進的なシャシーが採用され、圧倒的なドライビングプレジャーや先進技術、高い走破性を備えています。

新型レンジローバー・スポーツは、電動化も含めて多彩なパワートレインに対応する最新のアーキテクチャー「MLA-Flex(flexible Modular Longitudinal Architecture)」がベース。

新型レンジローバー・スポーツ
圧倒的な悪路走破性を備えるという新型レンジローバー・スポーツ

パワフルで効率的なパワートレインには、3.0Lの直列6気筒ガソリンエンジンとモーターが組み合わされたプラグインハイブリッド(PHEV)をラインナップ。モーターでの航続距離は、最大113km(70マイル)に達し、CO2排出量を18g/kmまで抑えることに成功しています。

さらに、530PSを誇る新開発の4.4L V型8気筒ツインスクロール・ガソリンターボ(530PS)も設定。ダイナミックローンチを作動させると0-100km/h加速は、わずか4.5秒(0-60mph:4.3秒)でクリア。

新型レンジローバー・スポーツ
新型レンジローバー・スポーツのサイドビュー

また、パワフルで高効率なマイルドハイブリッドテクノロジー(MHEV)が搭載された3.0Lの直列6気筒INGENIMUM(インジニウム)ディーゼルエンジン、ガソリンエンジンも用意されています。2024年には、バッテリーEVもラインナップに加わる予定としています。

●走る道を選ばない「アダプティブオフロードクルーズコントロール」を初めて採用

ほかにも多彩な先進装備も注目ポイントです。無線通信でソフトウェアをアップデートする「Software-Over-The-Air(SOTA)」を含む、シームレスなコネクテッド技術にも対応。63個の電子モジュールに対するリモートアップデートによりモデルライフを通じて最新の技術やサービスを享受できます。

新型レンジローバー・スポーツ
新型レンジローバー・スポーツのリヤビュー

また、インパネには「Pivi Pro」インフォテインメント・システムが備わります。触覚フィードバック機能付きの高解像度13.1インチフローティング式タッチスクリーンを用意。ナビからメディア、車両設定などをコントロールできる同システムは、ユーザーの習慣を学習し、直感的なパーソナルアシスタントになります。

新型レンジローバー・スポーツ
新型レンジローバー・スポーツのインパネ

自慢の悪路走破性も磨き上げられているようです。最新の「インテリジェントオールホイールドライブ(iAWD)」の採用により、革新的なオールテレイン機能や最新技術を統合することで、ダイナミックな走行性能を確保。舗装路から悪路まで最高のパフォーマンスを発揮するとしています。

新型レンジローバー・スポーツ
新型レンジローバー・スポーツのキャビン

さらに、初採用の「アダプティブオフロードクルーズコントロール」は、路面の状態に応じて安定した走行を維持し、難易度の高い悪路でも走破できるようサポート。状況に応じて4つの設定から1つを選択すると、システムが自動的に速度を調整し、ドライバーは操舵に集中することができます。

日本での受注開始日、グレード体系などは後日発表予定としています。

塚田 勝弘

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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