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■大阪消防課に日本初のガソリンエンジン消防車が納入される
1911(明治44)年5月10日、大阪府の消防課がベンツ製のガソリンエンジン式消防自動車を購入しました。これが日本初の消防自動車で、1分間の放水量300ガロン、9.8馬力、時速15マイル(約24km)と、最新タイプでした。当時はまだ馬でホースをけん引する馬車ポンプが一般的だったそうです。ちなみに現在の消防ポンプの原型は、1905年に米国で誕生したとされており、日本でも1910年に火防協会(現モリタホールディングス)がガソリンエンジン式のプランジャーポンプを開発しています。
5月10日には、女優の草刈民代、歌手の藤あや子、映画監督の高橋伴明、脚本家の橋田寿賀子、沖電気創業者の沖牙太郎、資生堂創業者の福原有信、デザイナーのミウッチャ・プラダ、ブラジル人ドライバーのエリオ・カストロネベスなどが生まれています。本日紹介するのは、エリオ・カストロネベスです。
●インディ500で4度優勝。47歳でなお現役のエリオ・カストロネベス生まれる
エリオ・カストロネベスは1975(昭和50)年、ブラジルのサンパウロで生まれました。1998年、米国のトップカテゴリーのCARTでデビュー、しかし最初の数年間はチームに恵まれず苦しみます。2001年、トップチームのペンスキーへの移籍を機に、CARTとインディカーシリーズで実力を発揮。2001年と2002年にインディ500を連勝し、2009年には3度目の優勝を飾ります。2002年から2017年までインディカーにフル参戦し、2011年を除いてすべての年でランキング6位以内に入るという安定した力を発揮しましたが、残念ながらシリーズチャンピオンに輝くことはできませんでした。
2018年以降はスポーツカーレースにフル参戦し、2020年にはユナイテッド・スポーツカー選手権の年間チャンピオンとなり、2021年にはデイトナ24時間レースに初優勝。さらに、インディ500で歴代最多に並ぶ4勝目、2022年にはデイトナ24時間レースを連覇するなど、47歳にして衰えを知らない鉄人ドライバーです。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょうか?
●スズキのワゴンRが7年8ヶ月で国内累計生産150万台を達成
2001年(平成13)年5月10日、スズキは「ワゴンR」の国内累計生産台数が、発売以来7年8ヶ月で150万台を突破したと発表しました。
初代ワゴンRは1993年9月にデビュー。それまでの軽自動車の常識を覆す車高の高さによって、圧倒的な居住空間を実現し、空前のハイトワゴンブームを巻き起こします。発売から3年2ヶ月で累計販売台数50万台を突破する大ヒットを記録。そして1998年10月にモデルチェンジした2代目ワゴンRも絶好調をキープして、2001年のこの日に累計150万台を達成したのです。この後もワゴンRの快進撃は続き、なんと2008年まで登録車も含めて販売台数のトップの座に君臨し続けました。
2000年以降には、車高をさらに上げたスーパーハイトワゴンも登場し、現在ハイトワゴンとスーパーハイトワゴンを合わせると、軽乗用車の7割程度のシェアを占めています。ワゴンRはそれまでの“軽自動車はちょっとね”と考えていた人たちを振り向かせ、軽自動車をファミリーカーへと格上げさせた革新的なモデルなのです。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。
(Mr.ソラン)