常設ベッドと超快適な「使える」ルーフテントを備えたハイエースベースのバンコン【ジャパンキャンピングカーショー2022】

■ポップアップルーフを得意とするホワイトハウスの「コンパス」

ミニバンをベースとしたポップアップルーフ仕様の簡易キャンパーの品揃えが充実しているのが、愛知県のホワイトハウスです。もちろん、トヨタ・ハイエースベースのキャンピングカー(バンコン)も数多く手がけています。

こちらは、ハイエース・バンの「S-GLワイド」をベースとしたバンコンのコンパス(出展車両は特別仕様車)。

ホワイトハウス コンパス
ホワイトハウスのバンコン「コンパス(特別仕様車)」

ボディサイズは、全長4840×全幅1920×全高2090mmで、全高はベース車よりも低く、しかもポップアップルーフを備えています。テント生地をベースに、通気性の優れた生地や3面窓とすることで、夏場でも快適な空間を確保できます。

ホワイトハウス コンパス
ルーフテントは3面に窓を備え、抜群の通気性を確保。オプションでインナーテントも設置できる

ポップアップルーフ内にACコンセントやアクセサリーソケットが備わるほか、FFヒーターからの暖かい空気をルーフ内に送ることもできます。

ユニークなのが、オプションのインナーテントを追加することで、真冬でも快適な車中泊を可能にしている点。季節に応じてポップアップルーフ内をより快適にする工夫が凝らされています。

その下の車内(キャビン)は白を基調に、シートの青いアクセントが配されていて、スタイリッシュなホテルのような空間に仕立てられています。

ホワイトハウス コンパス
写真はオプションの防水カラーテント・ブルー

また、最大値1870×1200mmの常設ベッドは、大人2人がゆったりと寝られるサイズで、ルーフテントに子ども2人、常設ベッドに大人2人など、最大5人までの就寝に対応。

常設ベッドとダイネットを分けることでベッド展開の手間も省けるほか、各人がマイペースで時間を過ごせます。さらに、常設ベッドは分割式なので、大きな荷物を積載する際などは、マットの収納もできます。

ホワイトハウス コンパス
分割式の常設ベッド

装備では、キッチンも備わり、ゆるやかなカーブを描くホワイトウッド調の家具は、高級感と清潔感のあふれる空間を演出。1口コンロ付ステンレスシンク、上開き式の冷蔵庫などの充実装備はもちろん、集中スイッチなどの使い勝手も計算され尽くした設計になっています。

コンパスは、比較的取り回ししやすいサイズに、広くて使いやすいダイネットや常設ベッド、そしてポップアップルーフを備え、子どもが大きくなっても楽しめる設計といえるでしょう。

ホワイトハウス コンパス
シックなカラーリングのダイネット部

●ボディサイズ:全長4840×全幅1920×全高2090mm

●標準装備:エアコン(デュアル)、給排水タンク(各10L)、インバーター(1500W)、サブバッテリー(100Ah×2)、スマートシェード、フライスクリーン、リヤヒーター走行用、冷蔵庫(40L)、外部電源、コンセント、オリジナルセカンドシート(1000mm幅)、オリジナルサードシート(900mm幅)、専用ギャレー

●オプション:クールスターDC12V(42万9000円)、バッテリー増設セット(16万5000円)、防水カラーテント・ブルー(8万5800円)、ルーフテント内ヒーテイングダクト(4万9500円)

●車両本体価格:679万9100円

●展示車両価格:752万8400円

(文/写真 塚田勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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