ベンツのフェールリッド裏にあるQRコードにスマホをかざすと何が出る?

■QRコードはレスキューデータへのリンクです

ベンツレスキュー情報
QRコードを読み取った先にはこんな画像が表示される。エアバッグやインフレーターの配置がひと目でわかる

クルマの構造がどんどん複雑になってきて、メーカーやブランドによって構成部品の配置もわかりにくくなっています。

とくにハイブリッドやEVなどは高電圧がかかっている部位があり、うかつに触ると危険なこともあります。そのため、高電圧部分にはオレンジの配線を使うなどして安全性を向上させているのですが、それ以外にもエアバッグの位置などを把握しないと、故障車や事故車の扱い時には危険を伴うことがあります。

アリアモータールーム
日産アリアのモータールーム内。高電圧部分にはオレンジ色の配線が使われている

メルセデス・ベンツの場合、こうした危険を少しでも回避できるようにと、給油口の裏など(EVやFCVは別の場所となるはず)にQRコードのステッカーを貼って、レスキュー時に必要となるデータを公開しています。

リッド裏にあるQRコード
リッドの裏側なので、給油時にみることもあまりなく、なかなか気付きにくいQRコード

感心させられるのは、きちんと日本語で書かれていること。

つまり、本国のサイトをそのまま利用しているわけではなく、日本語の対応マニュアルを製作し、それを公開していることです。スマホに表示されたQRコードを見るのは面倒なので、ここにQRコードのリンク先を貼っておきます。

また興味のある方は、iPhoneならばsafari、AndroidならばGoogleレンズを使うとスマホの画像からQRコードにアクセスできるので試してみてください。

QRコード拡大
上のQRコードを拡大した状態。筆者はこの状態でパソコンに表示しAndroidスマホで読み込むことができた
GLEエンジンルーム
上で掲載したQRコードが取り付けられていたGLEのボンネット内部。高圧電流部分はないので、オレンジの配線はない

国内メーカーもQRコード対応こそしていませんが、自社サイトでレスキュー情報の公開を行っています。自分のクルマの情報を見られるようにしておくことでレッカー移動時などに間違った方法を採られなくなります。

また、こういった情報が公表されていることを知っているだけで、作業時に自分でアクセスして業者に知らせることも可能です。

URLがわかっていれば、フリーのアプリでQRコードを生成することもできるので、自作シールをフューエルリッドの裏側に貼っておくのもひとつの方法でしょう。しかし、一部のメーカーはハイブリッド車やEVのみのレスキュー情報となっています。

エアバッグなどはEVやハイブリッド以外も装備しているので、すべての車種についてレスキュー情報はきちんと公開するべきでしょう。

(文・写真:諸星陽一

【関連リンク】

GLE モデル 167 ゲレンデ・ヴァーゲン
https://rk.mb-qr.com/ja/167.1/

●国産各メーカーのレスキュー情報リンク

トヨタ
https://global.toyota/jp/your-vehicle/quick-reference-sheet/

日産
https://www.nissan-global.com/JP/SUSTAINABILITY/SOCIAL/SAFETY/RESCUE/

ホンダ
https://www.honda.co.jp/rescue-auto/

三菱
https://www.mitsubishi-motors.co.jp/support/rescue/

マツダ
https://www.mazda.co.jp/carlife/owner/advice/rescue/

スズキ
https://www.suzuki.co.jp/car/afterservice/rescuemanual/

スバル
https://www.subaru.co.jp/products/rescue-hybrid.html

ダイハツ
https://www.daihatsu.co.jp/service/rescue/index.htm