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■シングルシートカバーやハイスクリーンも装備
イタリアのバイクブランド「アプリリア」を扱うピアッジオグループジャパンは、ミドルクラスのスーパースポーツ「RS660」をベースにした限定車「RS660リミテッドエディション」の国内導入を発表しました。
アメリカの権威ある選手権レース「ツインズカップ」の2021年シーズンで、年間チャンピオンに輝いたことを記念したのがこのモデル。
星条旗をモチーフとしたカラーリングやスポーティなシングルシートカバー、逆シフトも想定したクイックシフトのソフトウェアを標準装備するなどの特別な装備が施され、1500台限定で発売されます。
●660ccのライトウェイトスポーツ
RS660はアプリリアのフラッグシップモデルで、1099ccのV4エンジンを搭載する「RSV4」のテクノロジーを投入したミドルクラスのスーパースポーツです。
エンジンには、100hpを発揮する659ccの並列2気筒エンジンを搭載。装備重量183kgという軽量な車体を持ち、重量配分を最適化したフレームやスイングアームなどにより、ストリートからサーキットまで俊敏な走りが楽しめるモデルです。
また、最新の電子制御システム「APRC(アプリリア・パフォーマンス・ライド・コントロール)」も採用。ATC(アプリリア・トラクションコントロール)、AWC(アプリリア・ウイリーコントロール)、AEB(アプリリアエンジンブレーキ)、AQS(アプリリア クイックシフト)などにより、優れたパフォーマンス性能と高い安全性を両立しています。
●サーキット走行を想定した逆シフトも可能
そんなRS660をベースとするのが、今回発売される1500台限定生産車のRS660リミテッドエディション。
このモデルは、アメリカで開催されているミッドレンジ2気筒モデルを対象としたロードレース「ツインズカップ」の2021年シーズンで、カレブ・デ・キーレル選手がRS660で年間チャンピオンに輝いたことを記念したモデルです。
カラーリングには、アメリカの星条旗をモチーフにしたグラフィックを採用。また、シングルシートフェアリングカバーも装備することで、レーシーなフォルムを実現しています(タンデムシートも付属することで2人乗りにも対応)。
加えて、ストリートはもちろん、サーキットでも高いウインドプロテクション効果を生むハイスクリーンも採用。さらに、クイックシフトギアのチェンジ設定を上下逆にした際でも対応できるソフトウェアも装備します。
これにより、6速ミッションのシフトパターンを変更することが可能。ストリートで一般的に使う正シフト(1ダウン・5アップ)だけでなく、サーキット走行に理想的な逆シフト(1アップ・5ダウン)にする場合も、部品を新しく交換することなく設定できます。
ほかにも、燃料タンクにはシリアルナンバー入りのバッジも装備され、1500台の限定モデルとしての特別感も演出します。
価格(税込)は154万円。受注は2022年4月25日からすでにスタートしており、出荷開始時期は2022年6月下旬の予定。取り扱いは全国のアプリリア正規販売店です。
(文:平塚直樹)