チェルノブイリ原発事故から36年/トライアルライダーの成田匠生まれる/レース入門車のスズキKei スポーツR登場!【今日は何の日?4月26日】

■旧ソ連(現、ウクライナ)のチェルノブイリで原子力発電所が爆発

1986(昭和61)年4月26日、旧ソ連のチェルノブイリ(ウクライナ語でチョルノービリ)原子力発電所で爆発事故が発生しました。爆発で放射性物質が拡散して、被爆によって30人以上が死亡。その後も、周辺で甲状腺がんや白血病など深刻な被害が発生し、周辺30km一帯は数十年間にわたって無人隔離地域になりました。最近になってやっと安全性が確保されたと思ったら、今度はロシアの侵攻で再び危険な状態に陥ってしまいました。全く反省が生かされていない恐ろしいことです。

4月26日には、俳優の竹内涼真と風間杜夫、トライアルライダーの成田匠、タレントの品川祐と加藤浩次、野球の福留孝介と栗山英樹、作家の胡桃沢耕史、作曲家のフランシス・レイなどが生まれています。本日紹介するのは、成田匠です。

●仮面ライダークウガのスタントも行ったトライアルライダーの成田匠が誕生

成田匠は1971(昭和46)年4月26日に、神奈川県で生まれました。父親の成田省造は、日本におけるトライアルの草分け的な存在で、弟の成田亮もトライアルライダーです。少年時代は、自転車のトライアル大会で優勝するなど活躍、その後バイクに転向して、1988年、17歳で全日本トライアル国際B級、翌年1989年に同A級で優勝を飾ります。1990年にトライアル世界選手権に参戦、6位入賞を果たすなどして総合12位、翌年には総合7位の成績を残します。その後も、トライアル世界選手権とスコティッシュトライアルで何回か入賞を果たすなど、トップ選手へと成長しました。

2007年には、全日本トライアル選手権国際A級クラスで、8戦中5勝してシリーズチャンピオンに輝きました。最近では、2018年FIMトライアル世界選手権ベルギー大会Trial Eクラス(電動トライアルマシンクラス)で5位入賞を果たしています。また2000年に放映された「仮面ライダークウガ」で仮面ライダーのスタントを担当、トッププロの技を披露して大きな話題となりました。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょうか?

●初心者でも気軽にレースに参戦できるKeiスポーツRが登場!

2001年(平成13)年4月26日、スズキは軽自動車「Kei」にモータースポーツ入門用の「KeiスポーツR」を追加設定しました。1998年にデビューしたKeiは、都会もオフロードも似合うクロスオーバーの先駆け的な軽自動車でした。走りを重視したモデルとして、660cc3気筒DOHC12Vインタークーラーターボエンジンを搭載した「Keiスポーツ」も用意されました。

2001年に登場したKeiスポーツ (C)Creative Commons
2001年に登場したKeiスポーツ (C)Creative Commons
Keiスポーツの後ろ外観(C)Creative Commons
Keiスポーツの後ろ外観(C)Creative Commons

KeiスポーツRはKeiスポーツをベースにして、競技車両として使えるように日常の走行に支障のない程度に装備を簡略化したモデルです。具体的には、防振・防音用メルシート、ステレオ、スピーカー、パワーウィンドウなどを除いて軽量化。代わりに競技に必要なロールケージ、けん引フック、レース用シートベルトなどを装備しています。エアコンやパワステは装備されていたので、通常の走行には困りませんでした。

1998年にデビューしたKei
1998年にデビューしたKei

スズキは、Kei発売に合わせて、同車を対象にしたワンメイクレースシリーズ「スズキKeiスポーツカップ」を開催。100万円程度のそのままの仕様で気軽にレースに参戦できるので、モータースポーツ初心者には、ありがたいモデルでしたね。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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