■アクティブ派に
「SUVって荷物もたくさん積めるし、長距離も楽に走れるでしょ。まるで私のためにあるみたい」
マツダ「CX-5」に乗り込んだ彼女は、そうつぶやいた。冬になったら山に籠る勢いでスノーボードに熱中する彼女だから、どれだけ実用的に使えるかがクルマ選びの基準のひとつ。スノーボードは荷物も多くなりがちだから、ラゲッジスペースの広さも重要。
SUVはそういう意味で、彼女にマッチしているというわけだ。でもCX-5「フィールドジャーニー」のいいところはそれだけじゃないみたい。
「リヤシートは真ん中だけが倒せるでしょ。ここにスノーボードを置けるから、4人でゲレンデへ行かれるね」
「シートヒーターが後ろの席にもあるよ。寒がりな私にはこういうのありがたい」
彼女の眼を通してみるCX-5「フィールドジャーニー」には、スノーボーダーにとっていいところがたくさんある。
●絶妙な味付け
ところで、「フィールドジャーニー」は、CX-5のほかのグレードに比べて乗り心地がいい。これはタイヤの影響(「フィールドジャーニー」だけはオールシーズンタイヤを履いている)かと思ったら、それもあるけれどそれだけではなさそうだ。
単にほかのグレードとタイヤが違うだけでなく、タイヤの特性にあわせてサスペンションやパワーステアリングの制御もほかのグレードとは差をつけているとのこと。
その結果、サスペンションの味付けがソフトになり、路面の凹凸をしっかりといなしてくれることで、乗り心地が優しく感じられるってことらしい。
その影響で、ハンドリングに関してはほかのCX-5に比べるとキビキビ感が控えめになっている。
だけど、それはウィークポイントかといえばそうではないように思う。むしろこのくらいのまったりとした感じが、普段乗りにはちょうどいいのかもしれない。少なくとも、ボクはそう思う。