松永 和浩 
■昨年チャンピオンが速さを見せた予選Q1
4月16日（土）～17日（日）に岡山県の岡山国際サーキットで開催の2022 AUTOBACS SUPER GT開幕戦『OKAYAMA GT 300km RACE』。16日（土）にはその公式予選が行われました。ここではGT500クラスの予選をお伝えします。
前日の雨が嘘のように晴れ渡る天候ですが、風が強く気温も低めの17度。路面温度は28度。そんな状況の中で予選Q1は、GT300のQ1A組でのアクシデントの影響を受けて、13分遅れの午後2時46分から始まります。出走は15台、10分間のタイムアタックでグリッドのポジションを決定します。
Q1で最初にタイムを出したのは、19号車 WedsSport ADVAN GR Supraの阪口晴南選手の1分17秒201。各チームともこのタイムを超える走りをみせますが、なかなかタイムを超えられません。
Q1の最後の最後で36号車 au TOM’S GR Supraの坪井翔選手が、1分17秒177を出してトップタイムでQ2へ進出。さすがの2021チャンピオンドライバー！
2番手は最初にタイムを出したWedsSport ADVAN GR Supraとなります。
3番手に14号車 ENEOS X PRIME GR Supra、4番手に39号車 DENSO KOBELCO SARD GR Supraとなり、GR Supraの4台が上位を独占することとなりました。
●フロントロー独占！ 開幕のGR Supraは強い！
GT300のQ2ののち、15時24分から10分間で行われたGT500クラスのQ2。
またもや最初にアタックして好タイムを出してきたのは、WedsSport ADVAN GR Supra。国本選手が1分17秒572を出してきます。そこを超えてきたのが100号車 STANLEY NSX-GT。
そのSTANLEY NSX-GTのタイムを上回るのが、ENEOS X PRIME GR Supraの大嶋和也選手が出してきた1分17秒251。ここに再びチャレンジしようとSTANLEY NSX-GTの牧野任祐がアタックを重ねますが、1分17秒544とENEOS X PRIME GR Supraにはおよびません。
そのENEOS X PRIME GR SupraとSTANLEY NSX-GTの間に割り込んできたのが、DENSO KOBELCO SARD GR Supraの中山雄一選手が出した1分17秒387。
STANLEY NSX-GTは3位でセカンドローとなってしまいました。
ENEOS X PRIME GR Supraは昨年の開幕戦岡山でも優勝を飾っており、岡山2連覇をかけた戦いに大きく一歩前進したことになります。
またGR Supraがフロントローを独占するなど、GR Supra勢の強さが目立つ予選結果となりました。
決勝レースは17日（日）の14時スタート。
このままGR Supra勢の強さが目立つまま進む展開になるのか？ それともHONDA、日産にもチャンスがあるのか？ 予選5番手につけたフェアレディZのGT500に活躍の場所はあるのか？ 本当に目が離せない開幕戦の決勝レースとなりそうです。
（写真：吉見 幸夫、松永和浩 文：松永 和浩）
