カスタムやレストアに欠かせないクルマの塗装、愛車・バイクを包み込む匠の塗装技術がここに!

■愛車をアピールするとともに いたわり引き寄せる「塗装」の技術伝承本

中古バイクが最近、驚くほど高騰していたりします。カーボンニュートラルを目指す時代に、身近だった原付バイクも手の届かない希少なビンテージものになって行くのかもしれません。今は高額なビンテージものではなくても”ちょい古”のバイクやクルマであっても、乗り親しんできたものを大事に乗り続けていきたいという人も多いでしょう。

そんな時、ちょっとメンテナンスして劣化した外装であれば再塗装していきたくもなります。自分の手で可愛がってやりたいDIY塗装カスタム、そんな人には、もってこいの指南書が出版されています。

『クルマ&バイクの塗装術 【新装版】』

『クルマ&バイクの塗装術【新装版】』の著者は、日本の自動車業界において知る人ぞ知る塗装の名人と言われていた中沖満。オートバイに関する本も執筆し、多数を世に送り出しています。

中沖は30年以上にわたり、塗装の現場、日本における板金塗装の老舗ともいえる「わたびき自動車」にいました。貴重な「納屋もの」であれば、お任せしたくもなる塗装熟練工の集っている会社です。

さらに浅間ミーテイング・クラブの初代理事長、オートバイ好きたちの教祖的存在でもあった彼が、匠の塗装術を秘伝とはせずこの書のなかで明かしているのです。

書中では塗装の行程が、それぞれの図版とともに分かりやすく展開していきます。塗装前の「剥離」から、スプレー塗装時の「吹き付け」の角度などのあれこれ、「乾燥」までの所作や「磨きあげ」に至るまで。

そんな技術は、お相撲さんで言えば四股、すり足などの基本を徹底して「自分の相撲」を確立してゆけば横綱を目指せる、つまりは「自分の塗装」で見事な愛車に行き着ける技術なのです。

バイクを塗装カスタムして、オリジナル度を追求していこうという熱気あふれる若者たちにはもちろん、田舎に戻ったら学生時代の通学に使っていたボロボロの原付バイクに再会した。レストアしたいがどうすればいいのだろうと悩んでいるというようなおじさんたちにも、それぞれ、彼女からのあるいは従姉妹からのありがたいプレゼントになる本、に違いありません。

もちろん気になる方は自分で…。

■『クルマ&バイクの塗装術 【新装版】
著者:浅間ミーティング・クラブ初代理事長 中沖 満
発行:グランプリ出版
体裁:A5判・並製・205頁
定価:2200円(本体2000円+税10%)
発売:2022年4月10日

(文:クリッカー編集部/写真:グランプリ出版)