■トイファクトリーと組んだU-BASE Camper
半導体不足などの部品不足、コロナ禍もあって、新車の納期長期化という状況が続いています。キャンピングカーも新車ベースの場合、当然ながらこうした現実と無縁というわけにはいきません。
キャンピングカーは元々、架装するのに時間がかかり、人手不足を含めた生産面での課題を抱えているビルダーも少なくないようです。
納車まで1年、2年待ちという新車ベースのキャンピングカーは珍しくありません。そうなると、中古キャンピングカーという選択肢も視野に入ってくる方も多いでしょう。
近年は、新車ディーラーを擁する販売会社(販社)がキャンピングカーを手がけるケースも増えつつあります。
横浜トヨペットやヨタカローラ神奈川、ネッツトヨタ神奈川などを擁するWeinsグループが手がける横浜トヨペットのU-BASE(湘南、西湘)は、バンコンの雄である有名ビルダーのトイファクトリーと手を組み、キャンピングカーを販売しています。
新車ディーラーのようなきれいなショールームに並ぶのは、登録済みの未使用車をベースとしたキャンピングカー。
トイファクトリーは、埼玉トヨペット、茨城トヨペットなどとも手を組んでいて、同キャンピングカーショーにも出展していました。
筆者は、別の機会でU-BASE湘南に取材に訪れたことがあり、Weinsグループがキャンピングカーへの参入を模索していたところ、トイファクトリーから良い返事がもらえたそうで(いろいろなビルダーと掛け合ったそう)、品質の高さにこだわるトイファクトリーとのコラボは願ったり叶ったりといったところだったようです。
U-BASEが提供するキャンピングカーは、現在5タイプ(軽の簡易キャンパーも含む)展開となっていて、在庫販売となるのが特徴です。
すでに目の前にあるモデルを購入することになりますので、短期間で納車されるのが最大の魅力。その多くが中古車(登録未使用車)になるため、新車ベースよりも若干買い得感のある価格設定であるのも美点です。
今回のジャパンキャンピングカーショー2022では、「U-BASE ONE」という簡易キャンパーのシンプルな車中泊モデルが展示されていました。
展示車両は、ユーザーのニーズに応えた「ウィズペット」、つまり主に愛犬とのドライブを想定した仕様。ペット対応シートが備わり、ペットの爪によるひっかきキズに強く、撥水加工により拭き取りやすいなど手入れのしやすさも特徴です。車外でも使えるシャワーも重宝しそう。
上記に加えて、ベースの「U-BASE ONE」には、主な装備として、3人掛けのREVOシートをはじめ、脱着式リビングテーブル、コンパクトシンク(シャワーヘッド付)、カウンターキャビネット、ローソファー、天井木目ライナー、FFヒーター、メインスイッチ、冷蔵庫などが備わります。
展示車両には、JAOS製のフロントスキッドバー、LEDフォグランプ、フェンダーガーニッシュ、アルミホイールをはじめ、ヨコハマタイヤのPARADA3、トイファクトリー製ルーフラック、ラッピング加工(合計85万6196円分)などが施されています。
ベースとなるキャンピングカー装備に加えて、上記のようにドレスアップやカスタマイズにも応じてくれるのがU-BASEの魅力となっています。
長い納期に戸惑っている人は、こうしたディーラー系モデルを探す手もアリです。
先述したように、U-BASEのキャンピングカー各モデルは、基本となるタイプが設定されているものの、一般的な中古車一期一会の出会いとなっていて、価格や在庫の有無などは、問い合わせるか一度訪れて確認してください。
●U-BASE Camper U-BASE ONE(ハイエース/ロング/標準ボディ)
・乗車定員:6名/就寝人数:大人2人、子ども1人/4ナンバー登録
(文・写真:塚田 勝弘)
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