奈良の大仏が完成/父子でF1王者となったJ・ヴィルヌーヴ生まれる/デートカーの代名詞ホンダ3代目プレリュードがデビュー!【今日は何の日?4月9日】

■奈良東大寺の大仏の開眼供養が行われる

752年4月9日に、奈良東大寺の大仏の開眼供養が行われました。開眼供養とは、仏像などが完成した時に行われる法要で入魂式とも呼ばれます。ちなみに大仏の大きさは、座高16m、顔の大きさ5mと大きいですが、世界一大きいのは、ミャンマーにあるレイチュン・セッチャー大仏で全高が129.5mもあります。

さて、4月9日には、フィギュアスケートの坂本花織、タレントの厚切りジェイソン、数学者の広中平祐、作家の高木のぶ子、ゴルフのセベ・バレステロス、F1ドライバーのジャック・ヴィルヌーヴ、自転車技術者のアレックス・モールトンなどが生まれています。本日紹介するのは、カナダ人ドライバーのジャック・ヴィルヌーヴです。

●悲願の親子2代のF1チャンピオンに輝くジャック・ヴィルヌーヴが誕生

ジャック・ヴィルヌーヴ(2010年) (C)Creative Commons
ジャック・ヴィルヌーヴ(2010年) (C)Creative Commons

ジャック・ヴィルヌーヴは1971年4月9日、カナダのケベック州で生まれました。父親は伝説的なF1チャンピオンのジル・ヴィルヌーヴです。子どもの頃は父親とともに欧州で暮らしていましたが、11歳の時、レース中の事故で父親を失くすことに。母親はレーサーになることに反対しましたが、16歳でレーシングスクールに入学。1989年、18歳の時にイタリアF3に参戦して、1992年には全日本F3にも参戦し、総合2位になっています。

1996年のカナダGPでのジャック・ヴィルヌーヴ(C)Creative Commons
1996年のカナダGPでのジャック・ヴィルヌーヴ(C)Creative Commons

1994年からCARTに挑戦し、1995年にインディ500で初勝利を上げ、24歳でCART史上最年少のシリーズチャンピオンに輝きます。翌年1996年ウィリアムズからF1デビュー。すぐに初勝利をあげ、その年は惜しくも総合2位でしたが、衝撃的なデビューとして大きな話題となります。そして1997年、ついに悲願の親子2代のF1チャンピオンを獲得したのです。

華々しいデビューでしたが、その後は活躍できずに2010年にF1から撤退。ストックカーやル・マン24時間レース、NASCAR、インディカー、フォーミュラEなどに挑戦。現在は解説者や評論家として活動しています。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょうか?

●ホンダの技術を結集したデートカーの代表格、3代目プレリュードがデビュー!

1987(昭和62)年4月9日、ホンダが3代目プレリュードを発表、翌日から発売が始まりました。プレリュードはホンダが初めて挑戦したFFクーペのスペシャリティカー。比較的地味だった初代の後を引き継いだ2代目プレリュードは、ワイド&ローのスタイリングにリトラクタブルヘッドライトを装備して、デートカーの元祖と呼ばれて若者を中心に大ヒットしました。

1987年にデビューした3代目プレリュード。2代目のキープコンセプトながら細部をブラッシュアップ
1987年にデビューした3代目プレリュード。2代目のキープコンセプトながら細部をブラッシュアップ
3代目プレリュードの後ろ外観。ハイデッキダックテールが特徴
3代目プレリュードの後ろ外観。ハイデッキダックテールが特徴

その後を継いだ3代目は、人気のワイド&ローのスタイリングとリトラクタブルを継承しながらも、さまざまな最新技術を採用し、ブラッシュアップが図られました。なかでも最大のアピールポイントは、世界初を謳った4WS(4輪操舵)です。ステアリングの角度0~230度の状態で同位相、230度以上では逆位相に後輪が転舵し、安定性と小回りのよさを実現。さらに2.0L直4DOHC16Vエンジンには、電子制御燃料噴射式、可変式デュアルポート・インテークマニホールドを採用するなど、エンジンも最新技術満載の仕様でした。

1982年にデビューした2代目プレリュード。ワイド&ローのスタイリッシュなフォルムで大ヒット
1982年にデビューした2代目プレリュード。ワイド&ローのスタイリッシュなフォルムで大ヒット

大ヒットした2代目プレリュードに磨きをかけた3代目は、2代目を凌ぐ人気を獲得しました。バブル時代に生まれたデートカーの象徴的なクルマですが、今でも十分通用しそうなスタイリングですね。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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