BMW M5次期型、エレクトリック版は驚異の811馬力!

■V型8気筒エンジンと高性能電気モーターを搭載

BMWは現在、欧州Eセグメントのベンチマークとされる「5シリーズ」次期型を開発中ですが、その頂点に設定される「M5」市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。

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BMW M5 次期型プロトタイプ

7代目となる現行5シリーズ(G30型)は2016年に登場。翌2017年には最強モデルのM5が設定されました。2020年6月にはフェイスリフトが敢行され、いよいよ第8世代へとバトンタッチされます。

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BMW M5 次期型プロトタイプ

捉えたプロトタイプは、ボディを完全にカモフラージュし、ヘッドライト&テールライトにダミーコンポーネントを装備した開発初期車両です。

しかし、左右、後部、3つの側面に「Hybrid Test Vehicle」(ハイブリッドテスト車両)のステッカーが貼られ、フロント左フェンダーには充電ポートを完備、プラグインハイブリッドモデルであることがわかります。

フロントエンドには、物議を醸す巨大キドニーグリルではなく、通常サイズのグリルを装備。側面ではフラッシュドアハンドル、エッジの効いたショルダーライン、上向きにスイープするベルトラインが見て取れます。

また、バッテリーパックが車軸の間に取り付けられ、重量配分が改善されているためか、サイドスカートが大きい様子がうかがえます。後部ではクワッドエキゾーストパイプをインストールし、足回りでは巨大ブレーキシステムを装着。リアディスクもかなり巨大で、高性能Mであることが印象付けられます。

インテリアでは、SUV「iX」でデビューしたカーブディスプレイを採用、ミニマリストのギアシフター、最新のステアリングホイールなどが装備されるでしょう。

次期型で最もエキサイティングなニュースは新しいパワートレインです。一部愛好家はプラグインハイブリッドシステム化を嘆くかもしれませんが、その心臓部には、XMコンセプトと同様のV型8気筒エンジンと高性能電気モーターを搭載。最高出力は750ps、最大トルク999Nmを発揮。

これまでで最も強力なM5として2021年に発表された、非ハイブリッド「M5 CS」の636psを大幅に上回ります。また噂されるフルエレクトリック版「i5M」では3モーターを積み、最高出力811psを発揮すると予想されています。

5シリーズ次期型は、フルエレクトリック版「i5」とともに2023年半ばにデビュー。M5はその半年から1年後の2024年内の登場が期待されています。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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