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■タイと欧州でシビックE:HEVを先行発表!
●タイのシビックはセダンのみ
タイで開催されている「バンコクモーターショー2022」の会場で驚いたモデルの1台が、ホンダ「シビック」のハイブリッドモデルです。
「e:HEV」と呼ばれるシビックのハイブリッドモデルは日本でも2022年内の発売が予告されているのでその存在自体は驚くことではないのですが、まだ日本で発表されていないモデルがタイで公開されるのは予想外でした。
何を隠そうシビックハイブリッドはバンコクでの発表とほぼ同時に欧州でも公開され、その2拠点での発表が「ワールドプレミア」とのこと。新開発のアトキントンサイクルとした直噴エンジンとモーターを組み合わせたパワーユニットは共通のようです。
しかし、欧州シビックのハイブリッドモデルとタイ向けシビックではいくつか異なる部分があるのが興味深いところ。
たとえばボディ。欧州向けが日本と同様に5ドアハッチバックとしているのに対し、タイ仕様はセダンのみ。先代シビックはタイでもハッチバックを選べましたが、どうやら新型はセダンに一本化される気配です。
また、ATのセレクターはボタン式とした欧州仕様に対し、タイ向けはコンベンショナルなセレクトレバーを採用。
タイでもCR-Vの一部仕様などはボタン式としているので法律などの面からNGというわけではなさそうですが、マーケティング面からの判断なのでしょう。
●シビック・エアロチューン「RS」も!
もうひとつ面白いのは、グレードとして「RS」を用意していること。
専用のサスペンションを組み合わせるといった走りまで手を入れた仕様ではないのですが、フロントグリルやアルミホイール、リヤスポイラーなどでスポーティにドレスアップしている上級タイプという位置づけです。
日本におけるグレード構成は明らかになっていませんが、「RS」のようなスポーティグレードが用意されるのかは興味深いところですね。
タイではシビックだけでなく「フィット」サイズの現地向けモデルである「ジャズ」をはじめ、多くのモデルに「RS」を用意。それは、スポーティドレスアップが好まれるお国柄を反映しているに他なりません。
個人的にはこういうの大好きなので、タイがちょっとうらやましい気もします。
(工藤 貴宏)