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■史上初のロケット実験で宇宙時代が幕開けた
1926(大正15)年3月26日、米国マサチューセッツにてロバート・ゴタード博士が率いる研究チームによって、ロケットの発射実験が行われました。初の液体燃料を使用した全長1.2mのロケットは、飛行高度約60mを記録しましたが、その9年後には高度2500mまで到達するようになります。ちなみに日本初のロケット実験は、1955年に行われた全長23cmのペンシルロケットです。
3月26日には、タレントの渡辺麻友と丸山桂里奈、俳優の柳楽優弥、女優のいしだあゆみ、ジャズシンガーの中本マリ、レーシングドライバーの寺田陽次郎、作家の柴田錬三郎、米国シンガーのダイアナ・ロスなどが生まれています。本日紹介するのは、ル・マン24時間に29回参戦の寺田陽次郎です。
●ミスター・ル・マンと称されるレーシングドライバーの寺田陽次郎が誕生
寺田陽次郎は1947(昭和22)年3月26日、兵庫県神戸市に生まれました。16歳で免許を取り、最初に所有したのはマツダ「R360クーペ」。この頃からレーシングドライバーを志し、1965年、18歳の時に「ホンダS600」でレースデビューを果たします。1969年にマツダオート東京に入社。社員ドライバーとして「カペラ」や「サバンナRX-3」などをドライブし、1974年には富士ツーリングチャンピオンに輝き、以後1976年まで3年連続優勝を果たします。
そして同じ1974年に、ロータリーエンジンの「シグマ・MC74」でル・マン24時間に初参戦。1979年には「RX-7」でも参戦します。その後、1981年から2008年まで連続参戦し、4度のクラス優勝を果たしました。その他にも、デイトナ24時間レース(米国)とスパ・フランコルシャン24時間レース(ベルギー)にも参戦し、ル・マン24時間を含めた世界3大耐久レースを完走した初めての日本人でもあります。
2003年に、ル・マン24時間の主催者であるフランス西部自動車クラブ(ACO)の理事となり、2006年には日本人初のスピリット・オブ・ルマンを受賞しています。現在は、マツダ車のアフターパーツブランド「オートエクゼ」の社長を務め、モータースポーツ普及のための活動も積極的に行っています。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょうか?
●インドのタタ・グループが、英国の名門ジャガーとランドローバーの買収を発表!
2008(平成20)年3月26日、インドのタタ・グループがフォードの傘下にあったジャガーとランドローバーを買収することを発表しました。ジャガーとランドローバーは、もともとは英国の歴史ある高級ブランドですが、幾度となく経営難に陥り、次々と親会社が変わりました。1989年に両社ともフォードの傘下に収まりましたが、フォードが経営不振になったため、タタ・グループへ売却することになったのです。
ジャガーの起源は、創始者ウィリアムズ・ライオンズがオートバイのサイドカーを作るために、1922年に設立したスワロー・サイドカー社まで遡ります。その後、1931年にクルマの製造に着手し、「Eタイプ」に代表される美しいスタイリングのスポーティな高級車メーカーに。一方のランドローバーは、第2次世界大戦後にローバー社が製造したランドローバー「シリーズ1」に始まります。最初は車名であり、それが会社名となったのは1978年でした。「レンジローバー」に代表される高級SUVのメーカーです。
ジャガー、ランドローバーとも憧れのクルマを作り続けていますが、魅力的なクルマ=儲かるクルマではない、ということですね。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。
(Mr.ソラン)