■ベースはVWアマロック新型、電動化の可能性も
アウディがピックアップトラックを計画しているという情報を入手、早速予想CGを入手しました。
実際、Autocar誌がアウディCEOであるMarkus Duesmann(マルクス・ドゥスマン)氏と話をした中で、同氏は「我々がピックアップトラックを開発していることは断言できませんが、検討はしています。実際、それほど遠くない未来に、何かを提示する可能性はあるでしょう」と、ピックアップトラックのコンセプト計画が進行していることを示唆したといいます。
ただし、アウディがエレクトリックモデルと、先進運転支援システムに投資していることを考慮すると、専用のトラックプラットフォームの構築に資金を投資することは難しいと思われます。
おそらく、フォルクスワーゲン「アマロック」、フォード「レンジャー」をサポートする基盤を流用するために、VWとフォードのパートナーシップを利用する可能性が高いでしょう。
その場合、アウディ・ピックアップは高い技術とより豪華な内装を得ると予想され、エクステリアはVWと区別するためにフォーリングバッジを備えた専用デザインになると思われます。おなじみ「X-Tomi Design」から入手した予想CGからも、スタイリッシュで、豪華なデザインが感じられます。
アマロックのパワーソースは、強化された3.0リットルV型6気筒ターボディーゼルエンジン「TDI」が唯一とみられ、最高出力は255ps、最大トルクは580Nmを発揮すると予想されていますが、アウディでは電動化を含め、ほかのパワートレインも可能となるはずです。
また、VWグループのエレクトリックプラットフォームの1つを利用して、開発することも除外できないでしょう。
アウディ初となる量産ピックアップに期待がかかる反面、プレミアムブランドが他メーカーのプラットフォームを流用してピックアップトラックに挑戦することは簡単なことではありません。
近年ではメルセデス・ベンツが日産「ナバラ」の基盤を流用して「Xクラス」をデビューさせましたが、わずか2年で廃止、失敗に終わっています。果たして、アウディピックアップはコンセプトで登場するのか、市販化はあるのか、要注目です。